※お話の前に:語りは一人称ですが、厳密にいうと私(BB)の友人の視点です。拙い文章で読みづらいかもしれないですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。↓↓↓
俺が最近、地元の先輩のKさんから聞いた話です。
Kさんは心霊スポットや訳あり物件巡りが好きで、心霊スポット巡りの記録をブログに書いてて、趣味のバイク旅も兼ねて全国を飛び回ってました。
Kさんは心霊体験が全く無いどころか、実は心霊現象自体には元々関心が無くて、『心霊スポット巡り』と言うジャンルをブログのテーマに選んだのは、何年か前のアフィリエイトブームに乗っかろうとした時に、「購読者が増えそうだから」と気まぐれで選んだのが理由でした。
「ブロガー」って言葉が広まってから間もない時期で、バイクの機動力を活かして短期間で何か所も廻れることで更新頻度が高かったのと、心スポ突撃系の情報発信をする人が今ほどいなかったのもあって、購読者も結構いたみたいです。
並行して書いてたバイク関連のブログもそれなりに好評だったこともあって、月々の飲食代稼ぐ程度にはブログが軌道に乗ってきて、順風満帆なKさんだったけど、ブログ始めて10か月ぐらい経ったころから、住んでるアパートの部屋で、夜枕元に男の人が荒い息遣いで立っていたり、子供が笑いながら走り回る音が天井から聞こえたり、女性の啜り泣く声が聞こえるとか、心霊系の番組で観たような怪現象が連日起こるようになりました。
前置きした通り、元々幽霊とか信じない人だから、最初は「夢かな」と思ってたみたいだけど、3週間ぐらい経った頃に、流石に何日も同じような夢を見るのもおかしいと思って、近くの神社で御守りを買ったり、ネットのオカルト系のコミュニティの人の勧めで塩をまいたりとかしたらしいんだけど、全然収まらなかったらしいです。
流石のKさんも怖くなって、地元の幼馴染に、霊感がそれなりにあるって言われてる"Dさん"と言う人がいたので、アドバイスを貰おうと急いでDさんに電話を掛けたKさん。
電話の向こうのDさんから「お前が一番霊とか信じてなさそうだったけど、『面白半分で不謹慎な場所へ行くな』っていったじゃん。。。」と厳しい指摘を受けるKさん。
「取り敢えず思い出せる範囲で最近どこへ行ったかとか話して」と話を聴いてくれるDさん。
見かける霊は大人も子供も混ざってるので、家族の霊かも知れないことなどを伝え、他にも最近行ったスポットの中に心当たりが無いか探りましたが、旅のおかげで思い当たる話がありすぎて、その場では結論が出ませんでした。
ひとまずDさんが、「取り敢えずお前のアパートに行くよ。今のとこ無事みたいだし、実際人から相談受けると気のせいだったってことの方が多いからさ。」と提案し、30分後にDさんがKさんの部屋へ来て、下見をした後に今後の対応を決める事にしました。
ところが、約束の時間になってDさんから電話が掛かってくると、Kさんの体験が「気のせい」ではなかったことが発覚します。
Dさん:「悪い、アパートの前に来たけど、入れないわ...。取り敢えず部屋の外なら大丈夫だから出てきてよ。」
Kさんがアパートを出ると、Dさんが乗ってきた原付の横で、緊張した面持ちで立っていました。
Kさん:「やっぱりホンモノなの!?」
Dさん:「信じてくれてると思って話をするからそこは察しろよ。俺はお祓いできる霊能力者とかじゃないから断言はできないんだけど、地縛霊や悪霊とかじゃ無いとは思うから、たまにお祓いお願いしてるお寺の住職さんに頼めば大丈夫とは思うんだけど...」
「大丈夫」と言う割にハッキリしない言い方をするので、Kさんが単刀直入に何が不安なのか尋ねると、、、
Dさん:「みんな悪い霊じゃないみたいだけど、あんなに沢山見たのは初めてだからさ...」
Dさんによると、家族どころか数十人ぐらいの霊の存在を感じるらしく、なんでも今までに巡った心霊スポットから色んな霊がKさんに憑いてきてしまったようで、更に悪いことに、霊が集まると霊の通り道(【霊道】って言うらしい)が出来て、霊の溜まり場になりやすいみたいで、遭遇した霊の声や姿が毎回違うのもそのせいだったそう。
その後、先程Dさんが話の中で触れていたお寺の住職さんに来てもらい、半日ぐらいかかったけど、無事に除霊してもらったそうです。
Kさんは除霊後に住職さんから「今後は訳ありの場所へ行く時はよく考えて行動するようにね。あれ以上連れてこられたら、私にはどうにも出来なかったかも知れない。あなたはまだ若いし私のように仏道にいないと実感し辛いかも知れないけど、亡くなった方にも人としての尊厳がある事を忘れちゃいけないよ。」と窘められたそう。
更に住職さんが付け加えるには、元々Kさんは自他共に認める霊が見えない人だけど、地元の人しか知らないような場所も含めて心霊スポットを廻りに廻ったのが災いして、霊感が鈍い人でも見えてしまうくらいの霊が集まってしまったのだそう。
Kさんもこれに懲りて心霊スポット巡りと、今までに廻った記録のブログも思い切って削除して、バイクと旅グルメに路線を切り替えました。
最近では、地元のバイク好きの界隈ではそれなりに名の知れたブロガーになったようです。
衝撃の体験に思うところがあったのか、Kさんにも色々と変化があって、旅の途中でバイク事故が起きた現場を通る時には献花をしたり、旅から戻ると、お祓いをしてくれた住職さんのお寺で読経を聞きながら供養をするのが習慣になったそう。(余談ですが、住職さんと仲良くなったみたいです)
Kさんがこの話を俺にしてくれた時に、「ああ言う世界って本当にあるんだなってつくづく思ったよ。お前も霊が見えないからって、軽い気持ちで心スポとか言っちゃだめだぞ」と、普段は皆を楽しませる明るいKさんが、しんみりした顔で話を締めてたのが今でも目に焼きついています。
話が上手くまとまらないけど、俺がKさんから聞いたのはここまでです。
Kさんは今もバイク旅とブログを続けてるので、もしかしたら皆さんも「Kさんかな?」って思う人を見かけるかも知れません。
話の続きとかを聞きたくなるかもしれませんが、あの時のトラウマがまだ少し残ってるみたいなので、本人が話したがるまで、触れないでおいてあげてください。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。