お久しぶりです。

今回はNetflixのマーベルドラマシリーズ第3弾「ルーク・ケイジ」の内容について、アメコミ好きとHipHop好きの2つの面から見た解説や感想を。
(Netflixとマーベルのドラマシリーズ全体についての記事はこちら)

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夢と希望の象徴であるはずのハーレムから正義や平和が消えつつある中、ルークは覚悟を決め、住民が見守る中、命を懸けた決闘に臨む。(Netflix オンラインサイト 概要より引用)

登場人物

ルーク・ケイジ
無実の罪で服役した刑務所の実験で人間離れした腕力と鋼鉄の皮膚を手に入れた。ポップの理髪店とハーレム・パラダイスで働いている。
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ミスティ・ナイト
真面目で正義感に溢れた刑事。犯行現場の写真から、事件当時の光景を再現する能力がある。ルーク・ケイジを怪しみながらも協力する。
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クレア・テンプル
NYのヘルズキッチンで看護師として働いていたが、実家のあるハーレムに帰ってきた。ヘルズキッチンで1度ルーク・ケイジに会っている。
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コーネル・ストークス(コットンマウス)
ハーレムを仕切るマフィアのボスであり、ハーレムパラダイスというクラブを経営している。いとこのマライアと共にハーレムを牛耳る計画を実行しようとする。
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マライア・ディラード
政治家でありコットンマウスのいとこ。犯罪に巻き込まれるのを嫌うが、野心家であるが故に自ら汚い事にも手を染める。

シェイズ
ダイヤモンドバックという武器商人からコットンマウスの元に送り込まれたマフィア。ルーク・ケイジと同じ刑務所に服役していた事があり、因縁がある。

ダイヤモンドバック
コットンマウスと取引きをする武器商人。ルーク・ケイジとは古い仲であるようで、深い因縁がある。

ヘンリー・ハンター(ポップ)
"ハーレムの中立地帯"である理髪店の店主。地元や若者を大切に思っており、町のお父さん的存在。ルーク・ケイジの面倒を見ていて、彼の能力についても理解している。


Tシャツとパーカーを身に纏った"ストリートのヒーロー"
今まで様々なキャラが映像化されてきたマーベルのヒーローですが、今回のルーク・ケイジは個人的にはかなりお気に入りのキャラになってしまいました。アベンジャーズやXメンが世界を股にかけて戦う、いかにも「スーパーヒーロー」だとすれば、ルークはNYのハーレムという地域を守る「下町のヒーロー」といった感じでしょうか。

その差は今作の中でも分かりやすく描かれています。 例えば、近所のレストランが強盗にあえばルークが退治し、店主からタダ飯を貰ったり、町を歩けば地元民から頼み事をされる。など、活動内容は"地域密着型"。それがルーク・ケイジというキャラクター像とハーレムという今作の舞台である街の雰囲気を相乗効果的に創り上げて行くという作品になっています。

肉弾戦の極地、「ケンカ戦法」
ルーク・ケイジのヒーローとしての能力は
・人間離れした怪力
・銃弾をも跳ね返す鋼鉄の皮膚
・驚異的な回復力
といった、ある意味古典的なスペック。
ですがこの王道とも言える強さが視聴者に爽快感を感じさせる作りになっています。

なので物語の中で中心的な敵となっていくギャングやチンピラは基本的に"タコ殴り状態"なんです。群がるギャングに1人堂々と向かって行き、銃やナイフをもろともせずフルボッコにしていく戦闘シーンは、HipHop調のゴリゴリな音楽と絶妙にマッチしています。この気持ち良いぐらいの「無敵感」が、今作のダークな作風や政治的かつグロテスクな描写に良い意味で"風通しの良さ"を与えているんですねー。

第2の主人公・ハーレムという街
今作を創り上げるうえで欠かせないのが、舞台になっているハーレムという地域でしょう。実際にある街で、NYのセントラルパークの北側に面した地域です。1920年代頃から家賃が急激に下がり、低所得の黒人層が中心になって形成されてきました。ジャズやソウル、HipHopなど豊かな文化があり、世界のブラックミュージックの最重要地区でもあるんです。
古くにはジャズピアニストのビリー・ストレイホーンやデューク・エリントンがハーレム出身です。また、ラッパーのBig L、P Diddy、2PacやAsap Rockyもハーレム出身なんです!
過酷な貧困街ながらも豊かな文化や交流が盛んな土地、犯罪や貧困に真正面から戦おうとする住民と、そんな彼らに正義を鼓舞するルーク・ケイジ。最&高です…

作品を彩る音楽達
映画「ガーディアンズオブギャラクシー」でも証明されていた通り、音楽面で毎回観る側を魅了するマーベルの映像作品ですが、今回も言わずもがなといったところでしょう。
音楽担当のスーパーバイザーにプロデューサーのエイドリアン・ヤング、そしてHipHop好きなら1度は聞いた事があるであろうA Tribe Called Questのアリ・シャヒード・ムハマドが務めています。
(詳しくはこちらに)

ゲストの出演者にも豪華ミュージシャンが勢揃いで、コットンマウスの経営するクラブのシーンではシンガーのラファエル・サディーク、ソウル歌手のチャールズ・ブラッドリーが実際に出演して歌っています。(第3話にはフェイス・エヴァンスも!!!) 
また、ルークがたまたま寄ったコンビニで強盗を撃退するシーン、ここで強盗に遭っていたお客さんとしてウータン・クランのメソッド・マンが本人役でゲスト出演!ルーク・ケイジも「俺あんたの大ファンなんだよ!」と完全に俺得の展開も。

これは日本版のNetflixでは分かりにくいんですが、全13話のタイトル全てがNYの伝説的HipHopグループ、ギャング・スター(Gang Starr)の曲名になっているんです。毎回マーベルの病的なまでのこだわりには頭が上がりません…

かなり僕個人の趣向に傾いた記事になってしまいましたが、ここに書いてきた事を知らなくても100%楽しめること間違い無しです。



マーベルドラマシリーズ第3弾、「ルーク・ケイジ」はNetflixで好評配信中です!

長文駄文失礼しました。