本作は1967年のデトロイト暴動の最中に発生したアルジェ・モーテル事件を題材にした作品である。
本作が全米公開された2017年はデトロイト暴動の発生から50年を迎える節目の年でもあった。
市民の注目がその式典に向いている隙を突いて、デトロイト市警察は違法酒場の摘発を行った。
酒場の経営者が逮捕されたとの一報を受けて、摘発現場にいた人々が警官隊に石を投げ始めた。
(💁♀️本来はこういう取り締まりは、店の裏口から入って市民から見えないように行うものらしいけど、この店は裏口の鍵が頑丈に閉まっていて警察がやむを得なく市民から見える道路側から取り締まりを行った為暴動がはじまってしまったらしい。。)
こうして始まった暴動はどんどん規模を拡大し、ついには食料品店の略奪や銃撃戦が発生するに至った。
後の世にいう12番街暴動の始まりであった。
〜ウィキペディアより〜
その暴動の最中に、
アルジェ・モーテルで起きた銃声によって事件がはじまる。
これは単に客が持っていた、スターターピストルだった。
だけど、遠目に見えるデトロイトの街で暴動を取り締まってる警察に向けてふざけてはなったのだ。
それを警察たちは、狙撃犯だ!と言って、みるみるのうちにアルジェ・モーテルに集まってくる。
そこから誰が撃ったんだという地獄のような尋問がはじまります。。。
こちらも実話であり
途中ほんとに胸くそわるくて
モヤモヤずっとしてた。
だけど、これが現実なのだ。。。
これがほんの50年前の出来事。
この撮影は
実際に被害者の人も撮影場所にいたそうなので、
当時の様子を生々しく描かれている。
このモーテル事件の尋問の部分は映画で40分もあって、
観てるこっち側が
「これは一体いつまで続くの??」
とすごく心が痛かった。
<以下ネタバレあり🙆♀️>
尋問をしていたのが白人警官3人、
尋問をかけられていたのが黒人男性とその中に白人の女性3人もいたのだ。
白人だから解放とかじゃなくて、
ここで男尊女卑的な内容もみれた。
この中で黒人男性が3人射殺されてしまうのだが、裁判で白人警官は"無罪"になる。
裁判の帰り際のインタビューで被害者家族はもちろん怒りながら
" この中にいたのが白人男性だったら結果は変わっていたんだろうね!
と言っていた。
しかしこの映画では、
白人が悪いという内容だけではなかった。
尋問されていた黒人男性を今のうちに逃げるんだといって解放してくれた白人の警官隊もいた。
傷だらけの黒人の青年も見かけたら、
誰にやられたんだ?
早くおいで と家にいれてくれた白人もいた。
そういうところをみると、
あたりまえだけど
白人とか黒人ではなく同じ人間だなってかんじる。
印象深いシーン
尋問していたのは デトロイト市警の警官3名。
尋問の途中でミシガン州警察がモーテルに到着する。
外で見張っていた州兵が、到着した警官に
"中でデトロイト市警が尋問していますが、あれはやりすぎです!"
って"やめさせてください"とは言ってないけど、
そんな様子で訴えかけます。
これでやっと尋問から解放されるのかー
と思った。
だけど、到着した警察が
中にいるのは誰かと聞いて
州兵から
"黒人の青年と白人女性です"と聞くと
少し考えて、、
" 彼らにまかそう。
人権問題に関わりたくない"
といってスルーしていくのだ。
えー!!!
それ見て、これが本音なのねとハッとさせられた。
きっと多くの人が、これは悪いことだとわかっていても関わりたくないという気持ちで
見て見ぬふりをしてきたからなかなか問題解決にならないのかなと、、、。
あと、尋問をしていた警官(クラウス)役を演じていた俳優さんが、
クラウス自体が無知であった。
無知であることがいけないんだ。
と言っていた。
クラウスは無知なくせに変に正義感が強い。
デトロイトの暴動は、警察が今まで黒人を野放しにしてしまったからいけないんだ。
と、冒頭でも言っていた。
だから厳しく取り締まるのは当たり前という感覚で、青年たちに銃をつきつけたり、暴行したり、違う部屋に連れていって銃を放って悲鳴をあげる演技をさせて言わないとあいつみたいに殺すぞ、って他の青年たちに尋問する。
狙撃犯を必ず見つけないといけないという使命感。。
だったのかなぁ。。
で、その限度を知らない無知な警察だったのかな。。
それ以外にも、裁判の判決にもほんとにイライラしたし。
これが、もし自分の身内に起きたことだったら、
怒り狂ってしまうかもしれない。
被害者の方は白人にトラウマを持つ人もいたとのこと。
南アフリカに行ったときも、アパルトヘイトについて少し学んだけど今でも白人が大嫌いという人もいる。
人権問題に関しては、歴史において日本人だって嫌われていたりする。
問題の解決は、
無知ではあってはいけない ということだ。
この事件の真相が明らかになったのも、しばらくたってからだそう。
日本ではあまり知られていなかったみたい。
私もこの映画を通じて詳しく知れた。
もっとたくさんの人々が
人権問題に興味をもって知っていく必要があるとおもう。
ただ単に ○◯人は悪い!
とか、そういうものではなくて。
しっかりと歴史を知っていかないとだなぁと思った。
最後に、被害者の青年の1人でもあり
ミュージシャンを目指していたがこの事件後にミュージシャンは諦め聖歌隊に入ったラリー(映画の中でもその内容描かれている)と、
ラリー役を演じた俳優さんが一緒に歌った楽曲。
" GROW "
この歌詞みると
ほんとに辛い葛藤した気持ちが伝わってくる。
この映画もまた
実に考えさせられる
映画であるー。





