経済史
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経済史

米国景気の「軟着陸シナリオ」を織り込んで同国株式が上昇。日本の長期金利も低下傾向をたどる。「なのに、どうして国内株式の上値は重たいの?」と首をひねる市場関係者。その“なぞ”がようやく解けてきた。9月の戻り高値以降の冴えない相場を演出した犯人は「需給悪」だったようだ。

  4月高値の信用期日到来を控えた処分売りや国内機関投資家の利益確定売りが先行。加えて、一部海外投資家の売りが重しになった。「ヘッジファンドが原油価格下落などで膨らんだ損失を穴埋めするため先物を売った」(某ストラテジスト)のが現物の値下がりを誘発したと見られる。

  だが、商品相場は落ち着きを取り戻してきた。信用期日向かいの売りも峠を超えそう。参加者の目は市場を取り巻く良好な経済環境へ向けられても不思議ではない。「株価の天井もさほど高くはなさそう」(同)との見方が支配的なだけに、今のうちから好業績株の押し目を狙うのが賢明だろう。