いつしか親の背中も丸くなり、記憶力が落ち、認知症とまでは言わないけど、老いを感じる時がやって来る。あと何年、両親と一緒に暮らせるのだろう? 親の命は永遠ではない。自分を産んだ親ともいつか今生の別れが訪れるのだ。人には寿命があり、それぞれの天命がある。命は限られていて、親も自分もいつかは骨を焼かれて土へと還るときがくる。
母親が大病をして、あれから10年くらい経ったのだろうか? あの頃は母親が死ぬのではないかと思い、精神的に不安定になってしまって…。母親を想っては涙を流した。
いつか親とも別れの日が訪れる。悲しいことだが、わがままを言えなくなるときが必ず訪れる。親がいなくなってからでは当たり前だが親孝行ができないのだ。それを肝に銘じたい。