前回に引き続き筋肉の作用の覚え方について少し書いてみようと思います。

 

前回はひたすら絵を書いてくださいと書きました。

 

はい、まさにこれで解決します!

 

「はっ?また何かわけわかんないこと言い出したぞ」と、思いますよね。説明します。

 

筋肉の作用って基本的に求心性収縮で起始部と停止部が近づく運動ですよね。つまり、イラストで書いた筋肉の起始停止が近づくとどうなるかを考えればおおよそ理解できます。

 

筋肉の作用って参考書によって違くないですか?標準理学療法の解剖の教科書と基礎運動学で書いてあることが若干異なります。

 

学生時代はそれでもうやる気スイッチが切れてました。でも国試には出てきます。そして正解するかしないかで±1点です。

 

例えば縫工筋を例に出してみましょう。縫工筋といえばMMTでもわかると思いますが、股関節の屈曲外転外旋に作用します。また、縫工筋は起始はASIS、停止は鵞足です。鵞足とは脛骨の内側面なので、起始停止が近づくと膝関節の屈曲や下腿内旋方向に作用することがわかります。といったようにわざわざ、縫工筋の作用を丸暗記しなくても解けるわけです。国試を解く際には5択で、正しいものを2つ選べとか出てきます。1つは確実にわかるけどもう一個は自信ないわーってなりがちです。

 

選択肢は一問一答だと思い一つずつ「これは〇〇だから△△には作用しないから×」とかやってくと確実にシングルヒットにつながります。

 

どうでしょう、少しはイメージしやすくなってきましたか?

 

私はその場で覚えたら記憶が定着すると浅はかに考えてました。でも違うんです。人間は忘れます。その時覚えてても意識から離れてくと思い出せないんです。なので、忘れてしまったから「あーなんで自分はこんなにできないんだろう」とは思う必要ないんです。

 

繰り返しやってくことで記憶の定着につながります。逆に言えば繰り返さないと忘れる=国試本番で間違えることになるのです。だから忘れたらまた覚え直すというサイクルを身につけましょう。バイトだって繰り返していれば業務を覚えますよね。同じことです。次回は神経支配について少し述べたいと思います。