『ぴよぴよスーパーマーケット』(工藤ノリコ作、佼成出版社、2003年)。

https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b274866.html

 

 

この本も、娘とはじめて一緒に本屋さんに行って選んだ絵本。

ノラネコぐんだんシリーズ(シリーズの最初の作品についてはコチラの過去記事)の作者の工藤ノリコさんの絵本。

 

内容はこんな感じ。

スーパーに買物にやってきたニワトリ親子。

お母さんはごはんのおかずを買うつもり。だけど、ヒヨコたちの頭の中にはお菓子しかない模様。

入店すると、友達のブタ親子がいて、子どもたちが店内でかくれんぼをはじめてしまう。

うろちょろしないでよ、と軽く怒られながら、ヒヨコたちはお母さんと合流、、、、したのも束の間。

ヒヨコたちそっちのけで、タイムセールに走るお母さん。

今のうちに、といわんばかりに、ヒヨコたちは次々にお菓子を買い物かごにつめこみ、レジに到着。

会計寸前、ちょっと待ってー、とギリギリセーフで間に合ったお母さん。

結局、ヒヨコたちには1本ずつチュパチャップ風の飴が買い与えられただけ。

不満タラタラなヒヨコたち。

家についたら、お父さんも帰ってきたところだった。

お父さんと一緒にお風呂に入りながらも、不満を引きずっている様子。

だけども、風呂上がり、なんだかいい匂いが漂っている。

お母さんが、スーパーで買ってきた食材で、みんな大好きミートソーススパゲッティを作ってくれた。

すっかり機嫌のなおったヒヨコたち。

おなかいっぱい、おやすみなさい。

 

この本は本屋さんで手にとって読んでみて、話がとても面白かったので思わず購入した。

幼い頃、親と一緒に行ったスーパーで、望む限りのお菓子を買ってもらいたかった自分がヒヨコ達と重なってしまったのかもしれない。

とはいえ、この絵本の最大の魅力はやはり、ノラネコぐんだんシリーズ同様、絵の芸の細かさだろう。

描かれているスーパーがとにかくリアル。

生鮮食品はもちろん、何となく既視感のあるお菓子や加工食品までとても細かく書き込まれている(値段設定も妙にリアル)。

また、思いっきり駄々をこねながら親にお菓子をせがむビーバーの子どもなど、お客さんの動物たちの仕草も、妙に人間社会のスーパーの光景と重なってしまう(ちなみに、ピヨピヨの絵本はシリーズ化されていて、お店で駄々をこねるビーバーはほかの絵本にも登場する)。

子ブタたちとのかくれんぼのシーンは、「ウォーリーをさがせ!」さながら、隠れているヒヨコや子ブタを探して楽しむこともできる。

ちなみに娘はお風呂のシーンで1匹のヒヨコが遊んでいるおもちゃが欲しいらしく、読み聞かせる度に買えとせがんでくる。

「百均に売ってたらな」、と返すものの、未だ見つからない。

そんなやりとりをかれこれ2年ぐらい繰り返している。