一昨日に、なりますか。
映画

画家モリゾ、マネの描いた美女

名画に隠された秘密


を観て参りました。
西洋美術に興味はあるけれど、全く詳しくないんだよなあ・・・という、
私程度の知識の方が世間にどれほどいらっしゃるかはわからないけれど、
少なくとも、そのくらいの疎さの私にとっては、
積極的に調べるほどではないけれどもずっと気になっている、
そんな存在だったベルト・モリゾ。
印象派第一回展のメンバーだった紅一点の画家で、マネのモデルで、
コローの弟子で、マネの弟の奥様。
そうそうたる顔ぶれが彼女の人生を彩るので、
無知なるワタクシは才能ある画家たちのミューズとして大事にされていた女性なのだと、
そう勝手に思い込んでおりました

だって、代表作の

ゆりかご

だって優しい色遣いなんだものっ!
が、しかし。
ベルト・モリゾ没後120年記念のこの映画を観て、
自分がいかにのほほんと彼女を捉えていたか、ちょっと叱られた気分に。
そうですとも。
いかに裕福な家庭で、巨匠に師事して学んだところで、
時代は彼女をそうやすやすとは許さないわけで・・・
女性が画業を貫くことがいかに世間から認められていなかったか、
この映画は丁寧に描いていて、
彼女はサロン

印象派の、古い画壇と新しい芸術との戦いに加え、
フェミニズム的な戦いも抱えていた上に、戦争も経験、
経済面以外は決して順風満帆ではなかったはずだと思い知らされました。
明るい、けれど明るすぎず柔らかな色彩が記憶に残る絵を描く彼女。
本当に強く前を向く女性だったのだろうなあ、と思ってみたり。
映画はマネとの関係が主軸で、
今でも詳細は不明ながら強い愛情で結びついていたと憶測されている二人の関係は、
ベルト・モリゾという女性を傷つけながらベルト・モリゾという画家を本物にしていく、
そんなプラトニックでありながら非常につよい執着と恋慕として描かれていると感じました。
そして、まなざし。
モリゾ役を演じたマリーヌ・デルテルムさんには申し訳ないけれど、
御綺麗ではあるけれど絶世の美女とまではいかない容姿と思われる実際の写真のモリゾ。
でも、流石は女優さん。
ふとした瞬間のはじけるような煌きや、
意思の強さを感じさせるまなざしで、
ああ、マネがどうしても描きたかったのはこの瞬間の彼女だ、と思わせる、
雰囲気美人のインパクトを非常に巧みに演じていて・・・
この主演女優さんのおかげで、モリゾに擬似的に恋をしかけます。
危うい・・・
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