須賀しのぶ 芙蓉千里1~4 | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

ブログ書くぞー!と更新してからまた更新が滞っていました。

しかしこの頃は読書数も若干ですが増えてなかなか楽しい読書ライフを送ってはいるのですがダメなんですよこれは!!私11月の中旬に簿記の試験を控えていまして、読書してる場合じゃないのです。史上稀に見る読解力のなさで仕訳の問題で引っかかる引っかかる。。。そして精算表とか残高試算表でもちょっと時間おくとすっかり記入のやりかた忘れちゃっていてまたイチからやり直し。。はっきりいって受かる気全然しません涙


でもそういう切羽詰まっているときに限って掃除したくなったり読書したくなったりしちゃうんですよね。。


さて、ハジメマシテではなくて本当は『神の棘』 を読んでいる作家さんなのですがテーマを追加するの面倒でハジメマシテの小説分類にしました。




1~4巻までのシリーズものです。 

須賀しのぶ著 (角川文庫) 『芙蓉千里』『北の舞姫』『永遠の曠野』『暁の兄弟』と続きます。


あらすじ:「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱にやってきた少女フミ。妓楼・酔芙蓉の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実業家黒谷…煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!?…女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕。


”大河女子道小説”って文字を今冷静になって読めばある程度予想ついたと思うんですが、ひとまず”芙蓉千里”っていう小説のタイトルに一目ぼれしてしまったので一気に購入してしまいました。

1巻~2巻はとっても面白かったです。ちょっとイロコイもありましたが、基本女郎宿に売られてきた美少女のタエと、自ら女郎を志して大陸に渡ってきたフミの見習い時代と二人の友情、それから先輩女郎たちの苦悩といじらしさなんかも丁寧に書かれていて時代小説みたいで引き込まれました。


その後紆余曲折あって大陸一の女郎と大陸一の芸妓になるために道は違うけど変わらぬ友情のタエとフミも読んでいてグッとくるものがありました。特にフミの芸妓になってからの葛藤や挫折なんて印象的でした。


しかーーーし!3巻の中盤くらい(?)から雲行きが怪しくなってきました。


あ、ここからはネタバレなので未読の方は読まないようお願いします(そして褒めていないのでこの小説がお好きな方も読まずにお願いします)






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神がかり的な舞を披露したあとに雲隠れ。

もうホント、ここまで読んできた私はバカだったんじゃないかってくらいのライトノベルに化けました。

恋する男に会うために荒野に馬を走らせたり(一応アテはあるっちゃあるんですが完全にカケです)、そして馬賊にとらえられたかと思えば実はそこの当家がお目当ての男でした!という超簡単な展開。

その後は馬賊に入って仲間にリーダーの奥さん&仲間として認められて戦いに明け暮れる日々。

最後のモンゴル立国に向けての戦いで当家負傷→応援を呼びにいったフミは奇跡的に臨終(?)に間に合う→当家の片腕に連れられて脱出→抜け殻→当家の片腕の子妊娠 という怒涛の展開。もう前半のしっかりしたストーリー展開どこいった?ってくらいライトノベル全開で読んでいてクラクラしちゃった。


妊娠隠して当家の片腕を見送ってシングルマザーとして子供を育てるんだけど色々あって結局当家とくっついて中国の裏社会を牛耳るボスとその妻って感じでなんだかんだ幸せそう。良かったね!(投げやり)


もうこのシリーズはお嫁に出すことに決定です。

丁度手頃な段ボールも手に入ったのでお嫁に出す本(悲しいかな最近勘が鈍っていてハズレの小説に当たる)を着々と整理し始めているところです。


今はお口直しに梨木香歩の『家守綺譚』 読んでいます。やっぱりこの本は良いわ☆