テリー・ホワイト 真夜中の相棒 | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

昨日は全国的にすっごい暑かったですね!!我慢できなくてちょっとだけクーラーつけてしまいました。
夕方になったら涼しい風が吹いてきてかなり気持ちよかったのですが、今からホントに真夏が怖いです。(電気代も)


高校の時に友達が読んでいて、貸してもらおうと思っていたらあれよあれよと受験シーズンに突入して読めず仕舞いだった小説です。復活してくれてうれしいわ☆文春文庫さんでかした!!!

真夜中の相棒 テリー・ホワイト (文春文庫) 『真夜中の相棒』  あらすじ:アイスクリームを愛する青年ジョニーは殺し屋だ。依頼は相棒のマックが持ってくる。一人では生きられないジョニーをマックが苛酷な世界から守り、ジョニーが殺しで金を稼いで、二人は都会の底で生きてきた。相棒を殺された刑事が彼らを追いつめはじめるまでは。男たちの絆と破滅を暗く美しく描いた幻の名作、30年ぶりの復活!



30年ぶりの復活らしいですよ。じゃあ高校時代に読んでいた友達はどっから手にいれたのかしら。親の本棚からかなぁ~。それとも古本市??今度会ったら聞いてみよう。

えーと、ものすごくネタバレと決して褒めていないのでこの本がお気に入りの方はここで閉じてくださると助かります。




<ここからネタバレ&酷評>

ベトナム戦争で精神を病んだ美しい青年ジョニーと戦争中知り合ったマックが戦争を終えて通常の生活を送るのですが破滅に向かってる感じがすごいです。

とりあえずジョニーは精神を病んでいるのでマックが全てです。マックが機嫌悪くなれば意味もなく謝ったり、マックが困れば他人のお金を盗むことも躊躇しない。マックが全てすぎて自分の意思も持たないし、純真すぎるのでマックの為なら躊躇も全くありません。
そんなジョニーにたまにやり切れなさと苛立ちを爆発させるマックですが、マックもジョニーに依存しているので離れることが出来ず結局二人で社会の根底で泥まみれになりながら日々をやり過ごしています。

このジョニーってば本当に本当に読み手(私)をイライラさせました。マックがいないと言葉を発することもできないんですよ!!マックの為に自分のバイト先のお金を盗む(未遂)のですが、マックが警察に来てくれるまで一言も口をきけなかったり。

あと、ジョニーの発言全てがイライラします。マックが提案をすると「えぇ、マック。あなたが良ければ」ですよ!!!!
せめて「良い案ですね!」くらい言えよ!!!と本当私はジョニーに全く同情とか共感とか出来ませんでした。

マックとジョニーが殺し屋として殺した刑事の相棒も執念でマックとジョニーを追い詰めるんですが、この刑事も偏愛ぶりがすごい。この本の登場人物に一人として正常の頭&心の持ち主が登場しないので読んでいるうちに私までおかしくなりそうでした。


高校時代に読んでいたSがたまに読書中「イライラする!!!」って独り言の方に共感です。

AMAZONの評価は高いのでたぶん私の読み込みが甘いんでしょうが、私はダメな本でした。

欲しい方はご一報を。お送り致しますわ