で、2周年目を迎えた最初の一冊にこの本を選ぶ私のセンスもどうかと思うんですが、あまりにも印象がないためちょっと時間おくと忘れてしまいそうなので・・・・
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恩田 陸著 (新潮文庫) 『朝日のようにさわやかに』
あらすじ:葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。 |
このタイトルが素晴らしいと思いません?恩田さんの本はタイトルがみな魅力的なんですよね~。詩的というか、雰囲気があって「まぁ、どんな本なのかしら?」とわくわくさせてくれます。
これで満足の一冊だったらいいですけどねぇ・・・『チョコレートコスモス』とか『光の帝国』とか『麦の海に沈む果実』とかの時代(?)はタイトルに負けず中身も素晴らしい出来で満足の一冊!と断言できる作品が多かったんですが、最近の恩田さんの作品はちょっと私には残念な作品が多いのです↓↓
しかし本書には<理瀬シリーズ>の”天使のようなヨハン”が出てくるっていうじゃありませんか!!!だからさ、読んでみたのですよ。
うーんイマイチ!
ヨハンの短編は多分だけど『殺人鬼の放課後』(角川スニーカー小説)に収められていたものだと思います。(笑いカワセミが出てくるし)
理瀬が学校を去った後の出来事なんですね。ヨハンが素晴らしく腹黒くなってきちゃっててねぇ。天使のようなヨハンったらどんどん裏と表の顔を使い分けてますのね☆でも聖にはちょっとバレてるみたいだけど(聖はヨハンが入学してきたときに噂としてヨハンの素性知ってるっぽかったしね)♪
学校で事件が起きるのですがヨハンの平和ボケ(?)していた感覚を鍛え直すことにもなっているしメデタシメデタシ♪
ただまぁヨハン効果があったとしてもアッサリ感というか物足りなさは否めなかったなぁ・・・
長編で早く理瀬とヨハンの最恐タッグが読んでみたいわ☆
あとの短編は正直読んだ途端に忘れちゃって・・・14編もあったっけ?って感じ。
内容が薄くて物足りなくて「恩田さんお疲れですかー?」と途中で心配になってきちゃったもの。
あの綿密っぽい文章と構成はどこに行っちゃったわけ?? 、とちょっと寂しいッス