栗本 薫著 優しい密室 | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

この一週間平均睡眠時間が約2時間、、14時現在眠くて眠くてしかたありません。
 仕事していても自然に目が閉じてきちゃう。。

昨日も眠れず、勉強のテキストにも飽きてしまって読んだ栗本作品二冊目

栗本 薫著(講談社文庫) 『優しい密室』 栗本 薫著 (講談社文庫) 『優しい密室』
 内容:17歳で、ある有名私立女子高校に通う私(森カオル)は、図書館でひょろりとした背の高い青年が本を手に取っているのに出逢い、彼が今度きた教生であることを知る。その教生――伊集院大介は、私が森カオルであることを言い当て、私はその場ではその理由を聞くことはできなかった。私は、校門の前に、派手な服を着たチンピラがうろうろしているのを見て不安になる。

絶版になってしまっているんですねぇ、この本。。
伊集院大介は教生も経験していたんですねぇ~ビックリ!!
でも、女子校に教生にきちゃった理由がなんとも伊集院らしくて可笑しかった。
ノンビリしすぎて申込みが遅れて空きがなかったそうですよ(笑)

他の栗本作品の積読本をパラ見しましたら、『優しい密室』の主人公(?)の森カオルが伊集院大介のワトソン役になっているんですね。
それを知ったら俄然興味深い作品でした。
う~ん伊集院大介と森カオルの出会いの作品なのねぇ♪

この小説の書き出しが「十七歳のとき、私は『みにくいアヒルの子』だった」で始まるんです。最初は「えぇ!!?」と思ったりもしたけど、17歳という大人にも子どもにもなれない微妙な時期で女子校という世界特有の閉ざされた世界の中で悶々とする高校生・森カオルがなんだか段々好きになってきました。

カオルは高校のこの世界に馴染めず、どうにかしたいのにどうにもできないジレンマを抱えている時期に伊集院に出会って・・・うまく言えないけど、簡単そうでも簡単にはできない彼女自身を包む優しい雰囲気っていうか丁寧な言動っていうかいたわりや優しさを持ち合わせた伊集院大介がすごく素敵だったな。
カオルがもしこの時期に伊集院に出会わなかったらきっと彼女の才能は潰れていたと思うな。カオル、良かったねぇ(^^)

 で、この作品は全体的にミステリーっていうか人との関わり合いを重点に置いているテイストになっています。
それから、20年以上も前に書かれている作品なだけあって、、今では化石級のスケバンが出てきますよ!!
手にカミソリとか持ってるんですよ!!
カミソリ!!!すごい!! と別の意味で度肝を抜かれる作品で、すっごくお気に入りになってしまいました☆

伊集院シリーズ、まだ集めきれていない作品が数冊ありますが、集めて良かった!!

 しかし・・・なんで今週は不眠なんだろう。お風呂にゆっくり浸かるとか、寝る前にお茶を飲まないとか色々頑張っているのになぁ。。
今朝も1時間程しか眠れなかったし。。目が痛いわ!!

今夜こそ沢山眠れるといいな~☆