黒川 博行著 疫病神 | バステトの本ブログ

バステトの本ブログ

本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

文庫にしては結構厚い本ですけど、短時間(?)で一気読みすることができる小説だと思います。産業廃棄物処理場が中心になって動く話しなんですけど、法律とか色々厳しいんですねぇ(廃棄物を処理する場所だから当たり前なんだけど)
疫病神 黒川 博行著 (新潮文庫) 『疫病神』
 内容:建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。たび重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に群がる金の亡者たちだ。なりゆきでコンビを組むことになったのは、桑原保彦。だが、二宮の“相棒”は、一筋縄でいく男ではなかった―。関西を舞台に、欲望と暴力が蠢く世界を描く、圧倒的長編エンターテインメント。

 最近自分の無力さを棚上げして神頼みが多くなりました。というより、私は沢山の事を一度に出来るような器用な人間ではないのですよ。
 だからいっぺんにやるべきことが増えるととたんにパニックになってしまいます(爆)
 う~ん・・・器用な人になりたいです。
 
 それでですね。最近全世界のどの神様でも良いから救ってちょうだい!!と思っているのに全然ツキが回ってこないので、「もしや疫病神が憑いてるんじゃ・・・」、とここ2,3日で思い始めてきました。

 ずいぶん前に読んだ作品なのでちょっと記憶があやふやなんですが、ページ数が多いのに一気読みした小説。
建設コンサルタントの二宮と二蝶会の桑原のコンビが最高に面白い!!
 私最初に勘違いしていて、二ノ宮の方がメチャクチャな男なのかと思っていたら違った!更に上がいた!!
二蝶会の桑原の方がもの凄いメチャクチャだった(笑)

 建設コンサルトの二ノ宮がそれに引きずられるようにして普段なら絶対自分やらないって行動を起こす。他人家の進入然り、三階から海にダイブ然り・・・

 二ノ宮を気に入っちゃって一緒に行動をする桑原はメチャクチャだけどすべてにおいて有言実行だから、始めの方での発言もちゃんと記憶しつつ読むと更にこの小説は面白く読めると思います。
 どっちもお互いに振り回されてる感があって、お互いギャーギャー文句言いまくって毎度不満タラタラだけど結局行動は一緒(笑)
 事件が解決してから桑原が二ノ宮に会いに来るところで気に入っちゃった度が分かります(^^)

 二ノ宮のお母さんもgood!息子の「金、貸してくれ」に理由も聞かずに「いくら?」「そんなんでいいの?」。息子を信用してるからこその発言なんでしょうかねぇ~♪ 疫病神シリーズはこの先(前にもブログに書いたような・・・)『国境』『暗礁』と続きます!!

 最近私は本棚読み返し週間になっているようで、五條瑛作品『革命シリーズ』を読み、北村薫作品『覆面作家シリーズ』を読み、森見登美彦作品『夜は短し歩けよ乙女』を読み、万城目学の『鴨川ホルモー』と『鴨川六景』を読み返しました。おかげで勉強進まないったら(爆)
今日も帰宅してからまだ読まずにとってある森見登美彦著『恋文の技術』と万城目学著『プリンセス・トヨトミ』の前でモジモジすると思います(^^;)