ある若い男がいた。
彼はお金を稼ぎたいと思っていたのである。
「師匠」の元をたずねた。
男は師匠に「あなたと同じレベルになりたい」と言った。
師匠は言った。
「もし私と同じレベルになりたいのなら、明日ビーチに来なさい」
若い男は朝4時にビーチについた。
やる気も十分、スーツもきまってる。
だが水着を着てくるべきだった。
師匠である老人は男の手をつかみ言った。
「君の成功したい気持ちはどのくらいなんだ」
「本気で成功したい」
「では海のほうへ来なさい」
そして海へ入って行き、次第に腰の高さまで来た。
この老人はクレイジーなんだと思い始めた。
俺は泳ぎ方を学びに来たんじゃない、ライフガードのなり方じゃなくお金の稼ぎ方がしりたいんだ。
老人は言った。
「もっと奥へきなさい」
男は言われるがまま奥へ行きついに水面が首のあたりまできた。
やっぱりクレイジーだ、この老人はお金は稼ぐがクレイジーなんだ。
老人は言った。
「もっと奥へきなさい」
そしてもっと奥へ行き水面はもう口のあたりまできた。もう戻ろう、この老人は狂ってる。
老人は言った。
「成功したいんじゃなかったのか?」
「成功したい!」
「ならもっと奥に来い」
奥に行ったところで老人は男の頭をつかみ海に沈め、おさえつけた。
そしておさえつづけた男が気絶するところまできてやっと男を抱えあげた。
老人は言った。
「お前が今息をしたいと思うのと同じくらい強く成功したいと思えて、初めて成功するんだ!」
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喘息の発作がおきると息ができなくなる。
そのときは息をすること以外何も考えられなくなる。
バスケの試合も、テレビ番組も、誰かからの電話も、パーティーも気にならない。
ただ息をすることにしか意識がいかない。
もしそのレベルまでいけたら。
息をしたいと思うくらい強く成功すること以外になにも考えられなくなったら。
そこではじめて成功できる。
ほとんどの人たちが「俺は成功したいんだ」というときそこまで強く成功したいなんて思っていない。
なんとなくそうなりたいだけなんだ。
パーティーに行くのをあきらめるほど強くは思っていない。かっこよくなりたいとか考えていられないほど強くは思っていない。
ほとんどの人が睡眠を犠牲にするほど強くは思っていない。
成功するより睡眠のほうが好きな人がたくさんいる。
もし本当に成功したいなら睡眠を犠牲にすることもいとわない覚悟をしなくてはならない。
1日2,3時間の睡眠で取り組まなければいけないときもでてくる。
もし本当に成功したいのなら、いつか3日連続寝ないで起きていなければならないこともでてくる。
もし寝てしまえば成功する機会を逃してしまうかもしれないときがあるからだ。
それくらい強く成功を願わなければならない。
成功することばかり優先するあまり、食事をわすれるほどに…。
泣いて諦めたりするな。
もう苦痛は味わってきた。そこから報いを得ろ。
