大エジプト博物館は2020年の10月~12月とエジプト考古省のFacebookに書かれていました。

 

大エジプト博物館について気になる人が多いようなので、大エジプト博物館に移送された遺物の記事をまた書くことにしました。前回2019年1月28日の以降に移動したものを書きます。

 

 

2019年2月7日Egypt today news)

GEMはタハリールの考古学博物館から遺物421点を受け取りました。

最も重要な遺物は、カフラー王の頭部のない座像、アメンヘテプ3世王の座像です。

 

 

2019年2月28日Egypt today news)(see news

GEMはタハリールの考古学博物館と、シャルキーヤ県ザガジグのテル=バスタから、遺物を249点受け取りました。

最も重要な遺物は、ピンク花崗岩製の、ラメセス2世とプタハ神とハトホル女神の3柱神が一緒になった立像です。この彫像は、エジプト・ドイツ発掘調査隊によって発見されました。

また、セケム笏を持った高官像や、書記を描いた鮮やかに彩られた石灰岩製の彫像や、ペピ1世王のレリーフ、偽扉などが移送されました。

偽扉(約4t)198cm×155cm×58cm

 

 

2019年3月21日Egypt today news)

ギザのクフの第2の船の部品35点、タハリールの考古学博物館から遺物181点を受けりました。

最も重要な遺物は、ツタンカーメンが使用した象牙と貝殻で飾られた木箱、船、色の付いた木製の彫像です。

 

クフの第2の船の部品がGEMに運ばれた総数は784個です。

 

 

2019年5月7日(NMCEのFacebookのページ)

王家のミイラが、タハリールの考古学博物館から、国立エジプト文明博物館(NMEC)へ6月15日に移動する予定。それに伴いパレードを行うと発表。

 

 

2019年5月19日

(ギザで・・・12月29日にもありましたね。)ドクロ

 


2019年5月30日Egypt independent)(youm7)

タハリールの考古学博物館から遺物181点を受け取りました。

中王国時代の船員を乗せた模型のボートや、ルクソール東岸で発見された笏を持つアクエンアテンの砂岩製像も含まれています。

youm7のニュースで見ると船めっちゃ可愛いです✨

アクエンアテン像は木枠のお陰で・・・顎が余計長く見えて怖いです。ガーン

 

_____________________________________________________________________________________________________________________

2019年6月15日

あれ?ミイラまだ移動していませんね。まぁエジプトってそんなもんです。

 

2019年6月18日(ahram online)

数か月以内に、王家のミイラと彼らの石棺は、タハリールの考古学博物館から、

フスタットの国立エジプト文明博物館(National Museum of Egyptian Civilization)(NMEC)へ、

移送されると発表。その為にホールの準備を進めているとの事。

 

移動するミイラは18人の王と4人の王妃see news

・セケンエンラー・タア(タア2世)(第17王朝)(Seqenenre Taa)

・イアフメス1世(アハメス1世)(第18王朝初代)(Ahmose I)

・アメンヘテプ1世(第18王朝2代目)(Amenhotep I)

・アメンヘテプ3世(第18王朝9代目)(Amenhotep III)

・トトメス1世(第18王朝3代目)(Thutmose I)

・トトメス2世(第18王朝4代目)(Thutmose II)

・ハトシェプスト女王(第18王朝5代目)(Hatshepsut)

・トトメス3世(第18王朝6代目)(Thutmose III)

・ラメセス1世(第19王朝初代)(Rameses I)

・セティ1世(第19王朝2代目)(Sethy I)

・ラメセス2世(第19王朝3代目)(Rameses II)

・ラメセス3世(第20王朝2代目)(Rameses III)

・ラメセス4世(第20王朝3代目)(Rameses IV)

・ラメセス5世(第20王朝4代目)(Rameses V)

・ラメセス6世(第20王朝5代目)(Rameses VI)

・サプタハ(第19王朝7代目)(Siptah)

・メルエンプタハ(第19王朝4代目)(Merenptah)

・セティ2世(第19王朝6代目)(Sethy II)

 

王妃

・イアフメス・ネフェルタリ(第18王朝イアフメス1世の妻)(Ahmes-Nefertiry)

・イセト・カモセ(第18王朝イアフメス1世の妻)(Sitkamose)

・ノジェメトA(第21王朝神官へリホルの妻でラメセス11世の姉妹だったかも)(Nedjmet A)

・ヘントタウイA(第21王朝パネジェム1世の妻)(Henttawy A)

 

 

テーベの大司祭ファミリー(第21王朝)

・マアト・カーラー(Maatkare)

・パネジェム2世(Panedjem II)

・ネシコンス(Nesikhonsu)(私のブログで取り上げた人)

・イセトエムケブD(Isetemkheb D)

 

彼らに会うにはオールド・カイロ地区にあるエル=フスタットに足を運んでくださいねー。

KokokinakoさんのブログにNMECの事が書いてあるので、そちらをご覧ください。ラブ

国立エジプト文明博物館ほぼ完全カタログ(その1)

国立エジプト文明博物館ほぼ完全カタログはその4まであります♪

めっちゃ沢山写真をUP&詳細も書いてくれているので、本当に有難いです!

Kokokinakoさん有難うございます!!!ラブ

 

______________________________________

2019年6月21日ahram online)(elsalam-int

ツタンカーメンのチャリオット(戦車)の日除けを含む155点を移送しました。

アメンヘテプ3世像、アレキサンダー王とプトレマイオス1世、2世関連の遺物を含みます。

日除けの移送にはチャリオットと同様にかなり時間をかけ、慎重に丁寧に梱包されて運ばれました。

 

チャリオットと天蓋の修復を行う時に、河合望先生はエドウィン・ブロック氏が

『この天蓋はチャリオットについていたのでは?』と論文に書かれていたのを証明しました。

2013年出版の『Chasing-Chariots』に、Edwin C.Brock氏の論文が載っています。

『Apossible chariot canopy for Tutankhamun』

 

Book『Chasing chariots

André J. Veldmeijer & Salima Ikram

 

エドウィン・ブロック氏は2015年9月22日に亡くなっています。

生きていたら大喜びしたでしょうね。考古省は色々な許可が中々おりないので、検証したくてもさせてもらえなかったんでしょうね。

今回大エジプト博物館へ展示する前に、日本がチャリオットの修復を行う為、くまなく調べ上げ、それが本当につくのか検証したのが河合先生なんです。

研究発表の時にこの論文について河合先生は喋っているのに、メディアではそこは取り上げてないので、河合先生が発見した!っていうのが世間に広まっているようですね。

 

私はエドウィン・ブロック氏のチャリオットの論文を読んで、この構造の素晴らしさを学びました。こちらの本とても面白いのでご興味のある方は是非読んでみてください。ラブ

 

これ全長201cmもあるので、めっちゃアンバランスなんですよねー。

私的には天蓋上部のこの細工がお気に入りです♪ロータスが可愛い✨

コーニス(軒じゃばら)自体の表面は、金メッキで覆われていたので、これを再現したCG画像を作成して欲しいです!!チャリオットに装着したらこうなるという図も作成して欲しいです。

展示する時、これめっちゃ高さがあるので写真を沢山UPして欲しいです。

 

河合先生お願いしまーす!!チュー

(※先生にも直接お願いしました。)

 

_____________________________________

7月5日(see news

8月1日からエジプトの全ての遺跡と博物館で、携帯電話による撮影が許可されます。

嬉しいですね!カメラチケット購入しなくても携帯でバシバシとれますよー。ラブ

 

 

2019年7月18日(Reuters

3日前ルクソールのツタンカーメン王墓から、第1の棺が初めて移送されました。

修復作業には約8か月要します。(棺に亀裂はいってるってねー)

 

2019年7月23日のエジプト考古省の記事では、

クフの第2の船の部品が10個GEMに運ばれ、総数は852個と書かれていました。

 

 

2019年7月24日Construction week online

2019年末までに建築工事の大部分を完了させる予定だと発表しました。

えー本当に大丈夫???キョロキョロ

 

2019年7月25日(NHK New Web)

『古代エジプト人、痛恨のミス 日本の科学がツタンカーメンに挑む』

 

 

っとここまでが私が把握している事です。

抜けているニュースもあるかもしれませんのでご教授下さい。おねがい

 

 

他のGEMの事ではないですが、

2019年7月13日(BBC NEWS

スネフェル王の屈折ピラミッドの内部が初めて一般公開されましたね。

 

センウセレト2世のラフーンのピラミッドの内部の修復も終わり、初めて一般公開されるそうです。

もうされているとの事。私もいつか行ってみたいと思います。^_^


 

ではっ。