私が幼い頃うちに下宿していた親戚のお兄ちゃんが癌で急逝した。
お兄ちゃんといっても、もう60代にもなっていたんだな。
幼い私は、ハンサムな大学生だったこの人の膝に座らないと頑としてご飯を食べなかったそうだけど…
もう30年以上も会っていない。最後に会ったときは自分はまだ小学生だった。
彼の建てた立派な医院の入ったビルや富の象徴のような派手なふくよかな奥様や彼の愛する子供を前にして、子供心にお兄ちゃんは遠い存在になったと感じた。
そしてまた、今度は同世代の従兄弟も癌が再発したという知らせ。
うちはいままで癌の家系じゃなかったのに。お酒かしら。
泣いたり無気力になったりしている間にも時はどんどん流れていく。