「俺、コーヒー飲むけど琴波は何かいるか?」





「んー……じゃあ私もコーヒー貰おうかな…」


「了解。ちょっと待ってて」


私にそう告げると、翔くんはコーヒーをとりにカフェスペースへ歩いていった。



ここ、叡才高校の図書室には本を読むスペースの他にコーヒーや紅茶などを飲むことができるカフェスペース、1人で勉強や読書をしたい人用の個室などが設置されている。

 
  

 西園寺 翔……くん…。


まさか図書室で西園寺財閥の人と出会うなんて……。

 
 

     コトン…


私の前にコーヒーがおかれる。

  
いい香り……。





「おまたせ。熱いから気をつけろよ。」




「……うん。ありがとう」



「はぁー……疲れたー…。 ……琴波の読んでるその本ってなんて言う本なんだ?」



「これはね『ブラウンの不思議な冒険』っていう本なんだ。私が一番好きな本なの…!主人公のブラウンが伝説と言われる8つの島を冒険する話なんだけどね、特に私は3つ目の島がー…………ってご、ごめん…!変に語りだしちゃって……」



「ははっ、本好きなんだな。」


「なんかごめんね…。勝手に語りだしちゃって……」


この本のことになると楽しくってつい語り出してしまった…。


『ブラウンの不思議な冒険』……。この本は私が小学生の時におばあちゃんが買ってくれたものだ。

 小学生の時からミステリー小説や冒険ものが好きだった私はこの本を初めて読んだ時、すごく感動した…。


冒険家を夢見る貧民街の小さな少年ブラウン。
  そのブラウンが、ある日街にきた冒険家のウィスプと仲良くなり一緒に伝説の島と言われる8つの島を冒険をする物語……。


小学生の私はこの物語に夢中になった。


 もちろん今でもこの本は大好きでよく持ち歩いている。


 
 「ーは……。琴波!」



「……!は、はい! 」



「……。ボーッとしてたけど大丈夫?」




「う、うん…! ちょっと本のこと考えてて…。私さ、昔よくこの本をおばあちゃんに読んでもらってたんだ…。…そのこととか思いだしちゃって……」


「そっか…おばあさんとは一緒に暮らしてるのか?」


「……。うぅん…。おばあちゃんは…もういないんだ。」



 「…え、それって…」


「……うん。私が中3の頃、亡くなったんだ…。」


「……そ、その…ごめん!!」


「…いいよ!いいよ!翔くんが謝ることないよ!」


「………。」


 どうしよ……。翔くんに変な気使わせちゃったかな……


             〜ピンポンパンポン〜


ー2年A組西園寺くん2年A組西園寺くん寺尾先生がお呼びです。至急、職員室に来てください。



「……やっべー…。資料持っていくの忘れてた…。ごめん琴波!又後で!」



「う、うん…!」



 ガラガラ……パタン…。



………。 翔くんは慌てて図書室を出ていった。



…なんていうか……。ちょっと意外だったなぁ

  名家のご子息って…こう…なんて言うのかな?もっと堅い感じがしてたんだけど…そうでもなかったなぁ…。


友達感覚で喋れたって言うか……。


 

「男の子と喋ったのなんて久しぶりだったなぁ…。」


    〜ピンポンパンポン〜


ーおはようございます。只今8時40分です。学校についた生徒は体育館に向かって下さい。繰り返します。学校についた生徒はー



「もう40分か……。 入学式そろそろ始まるなぁ…」


 そう思い私は、かばんを持ち体育館に向かった












最近書くのが楽しくてしょうがない!

前回の投稿からだいぶ遅れての投稿になりました……。

 えー…実はですね…。

スマホが壊れて修理に出していました笑笑

落としてしまい画面に傷が……

 これはやばい…という訳で修理に出していました笑  
投稿遅くなりすいません…。

これからも書いていきますのでよければ見ていって下さい!