先々週から、風邪をこじらせてしまって、1週間以上休んでしまいました。
 まだ見習いでシフト勤務に穴は開かないとはいうものの、サイテーな行為ですな。

 身体の弱りが気の弱りなのか、逆に悩んだから知恵熱から風邪になったのか、気分も最低でした。
 熱にうなされながら利用者の移乗に失敗する夢とか、排泄介護ができない夢とか、ああもう昼食の準備しなくちゃ。あの利用者さんの箸と茶碗はどれだったか、わすれちゃったよぉぉ。寝ている間はそんな悪夢ばかり見ていました。

 眼高手低というか、もっとはっきりいえば、排泄介助やおむつ交換や食事介助の基本もろくにできない人間が、偉そうに介護の理想とか認知症のケアとか本読んでわかった気になってんじゃねえよアホ! 認知症とどう接するか以前に、利用者の言葉を聞き取れてないじゃん、って自虐に、起きてる間は襲われていました。

 幸い、施設ではまだクビにする決断を下していないようで、なんとか今週から勤務再開できました。
 スケジュールを考慮してもらい、3月中に一本立ちする予定を、4月の1ヶ月かけて慣れていくスケジュールにしてもらいました。
 あからさまな優遇措置で、先輩職員は気を悪くしているかもしれません。でも自分の能力だとこのくらいが丁度いいのかなと思います。将来先輩にご恩返しができればいいなと思います。
 施設長とも面会の場を持ってもらい、こちらの悩みに答えてもらい、だいぶ気が楽になりました。
 1週間以上ぶりの勤務で、全身の筋肉がつりかけていますが、気分はだいぶ安静になりました。
 でも1ヶ月先輩の、これもまだ慣れていない職員が、本来私がするべきだった仕事を、先輩トレーナー(チューター?)に怒られながらやっているのを見ると、心が痛みます。すいませんご迷惑かけて。このお詫びはきっと将来しますから。
 施設に勤務した初日、リーダーに
「仕事がないから介護でもしようかとか、そういう軽い気持ちでは介護職は勤まりません」
 と言われたが、私はどっちかというと気持ちが重すぎるようだ。

 勤務の初日は、「これからはプロとして働くのだから、プロとして恥ずかしくない仕事をしないと」と前日あれこれ考えすぎて、智恵熱を出して休んでしまった。

 今日は、「同じ職員との同じ早番の2日目。前回は半分以上の作業をやってもらったが、今度こそは自分で全部の作業をこなし、職員には見守ってチェックしてもらうだけにしなければ」と、仕事の段取りをいろいろと考えて、最悪の事態まで脳内シミュレーションしていたら、また熱を出してしまった。

 起床時刻に計ったら38度。平熱が35度台なので身体がふらふらする。
 緊急の連絡先を聞いていなかったので事務所に電話するが、6時には誰も出ず、勤務開始の7時にも誰も出ない。焦りでまた熱が上がった気がする。
 ようやく8時すぎにつながって、勤務フロアに転送してもらった。
 主任に「これからは休んでも代わりはいないので、健康管理をちゃんとしなさい。それから、休んでも独り立ちまでのスケジュールは同じだから」と怒られる。
 それでも連絡がついたことに安堵して、また眠りについたが、熱で頭がやられて、変な夢というか、仕事してる夢を見てうなされる。
「ああ、ここで○○さんをトイレに座らせたら、その間に△△さんを起こして、××さんの口腔ケアもやっとかなきゃ。おっと昼食の準備もしなければ」

 つくづく因果な性格である。
 施設のユニットリーダーさんには本当に頭が下がります。
 離職率が高く、いつも新人が入ってくる。3月は私を含め3人。4月にも新卒職員が入ってくるそうだ。
 その教育に手がかかることは、一般企業の比ではない。
 一般企業なら、書類やソフトを作らせ、できあがりをチェックすればいい。
 介護はそういうわけにいかない。
 学校や講習では習ったとはいえ、ほとんどトーシロの人間に、命を預かるような行為をさせるのだ。
 つきっきりで教え、ミスしそうになったらすぐにフォローできる態勢でいなければならない。
 自分でやったほうが早いし楽なのに、あえて新人にやらせ、独り立ちできるようにしなければならない。

 そのうえ、自分の仕事がある。
 職員の病気や退職で開いた穴は、自分でかぶらねばならない。
 利用者ご家族との連絡、医師や看護師との連携、就業管理、事務連絡、書類管理などなど。
 今週休んだのが3月に入って最初の休みだとか。

 激務のリーダーにご恩返しするには、できるだけ早く独り立ちして、いくらかでも負担を軽くしてあげるしかないですよね。

 と、休みの日に書いてみる。
 講習や実習でも感じたことなんだけど、やはり施設での介護は、いかに段取りよく物事を進めていくか、が鍵のようですね。
 ひとりの利用者をトイレに座らせたら、他の利用者のバイタルチェックを行う。あわせて別の利用者がお茶を飲むよううながしながらも、全体に目配りを欠かさない。
 みたいなことをしないと、時間がどんどん遅れていき、しまいには昼食が来たのに10時のお茶がまだ出せなかったりする。

 ひとつことに集中するのはいけないが、注意散漫だと怪我をさせてしまう。難しいなあ。
 1ヶ月はかかるけど、そのくらいしたらわかるよとリーダーに言われた。

 現在は先輩職員についてまわって、この人にはこういうケアをする、この時間にはこういう作業をする、というのを覚えるので精一杯。まだ名前と顔が一致するところまで到達してない。
 でも、半月か一ヶ月もすれば覚えられるようになるよ、と言われた。

 4月からは独り立ちして、自分で自分の仕事をやっていくことになる。
 そうして慣れていったところで、そのまま低空飛行を続けるか、もっと上を目指すかは、自分で決めることだよ、とも言われた。
 1年して進歩が見られない人は、たぶんそのまま進歩しないよ、とも。

 まあ、それはまだ先のこと。
 まずは1ヶ月を乗り切ろう。すべてはそれからだ。
 とりあえずは箸と茶碗が誰のかを、メモを見ずに見分けられるようになるまで。
 グループホームの火災事故、他人事じゃありませんね。
 たとえば施設で火事が起きたら。
 たとえば火事のためエレベーターが使用不能で、階段で利用者を避難させなければならないとしたら。
 歩行困難な人は、職員がひとりひとり背負って階段を下りなければならないとしたら。
 全員安全に避難させられるだけの職員がいるかというと、とても足りないと思います。事務員やケアマネを総動員しても難しいと思う。

 コンロやストーブは使わない、火災報知器を完備している、スプリンクラーも設置している。
 だから火事は起きない、起きてもボヤのうちに消し止めることができる。
 そう考えて安心するしかないか。
 うひょおおお。
 頭の中を利用者さんの顔と名前と特徴と箸と茶碗ととろみときざみと気をつけないといけない点とやらせてもいいこととオムツとパッドと車椅子のタイプがぐるぐるぐるぐるぐるぐる回ってるよう。
 来週までに整理できるのか? これ。

 とりあえず週末にノート作ってメモの内容を利用者ごとに整理して、来週わかってないところを埋めていこう。まずはそれからだ。

 きょう立ってただけなのに足つりそうになった。貧弱。
 9時から出勤し、1時間ほど事務連絡を受ける。
 配属先の階に行き、リーダーに挨拶。
 なんか2人いるリーダーのひとりが病欠中で、たいへんな状況らしい。
 きょうは職員の仕事を見学するのみ。
 仕事ぶりを見ながら、利用者さんの顔と名前を覚えることが課題。
 結局、たった8人の利用者さんの名前すら覚えられなかった。
 ユニット型でよかった。100人くらい利用者さんがいる施設でなくてよかったと、胸をなで下ろしています。いやなでおろすなよ覚えろよ。
 明日は早番で、隣のユニットで朝食と昼食、おやつまでを勉強する予定。
 ああ、また名前を覚えなければ。
 今日が初出勤だというのに、熱出して休んでしまった。
 前夜緊張と興奮でなかなか寝つけなくて、挨拶の文句とかいろいろ考えたり、トイレ介助のエアトレとか吸収パッドの好漢のエアトレとか入浴介助のエアトレとか、いろいろ脳内でシミュレーションしていたら、朝起きて測った熱が37度2分。
 普通の会社だったら絶対出かけるんだけど、なにせ施設だから、もしも風邪でウィルスを利用者さんにばらまいたらどうしようかとか考え、実習の時も熱が高かったらその旨報告して来ちゃ駄目と言われていたもんで、いちおう担当の人に報告して、どうしたらいいか指示を仰ぎました。そしたら、今日は来なくていいから、翌日また体調を連絡してくれとのこと。
 あああああ、なんなんだよ俺。考えすぎて知恵熱とかアホちゃうか。
臨床医が語る認知症の脳科学/岩田 誠

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「認知症の脳科学」を読みました。
 脳の病変と、それが記憶のメカニズムにどのように障害となるのか、わかりやすく解説していました。
 「超能力者の世界」(フランク・エドワーズ:角川文庫)以来おなじみだったフィニアス・ゲージの症例が出てきて懐かしかった。鉄棒が脳を貫通した事故のあと、エドワーズは左目を失明した以外は完全に回復したように書いていたけど、実際はかなりな人格変異があったんですな。同じ本でエドワーズが書いていた例で、運河の橋桁に頭蓋の上半分を削ぎおとされた船員の例をあげているが、この船員も奇跡的に命はとりとめたが、ヒステリー症状や右側片麻痺が出たという話とあわせ、興味深い。
 介護に直接役立つかどうかは別として、認知症の行動のメカニズムがよくわかる本だと思います。
 ところで山本五十六の言葉は、「やってみて、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」ではなかったでしたっけ。


 ところで明日からいよいよ介護のお仕事スタートなんですが、不安でいっぱいです。
 だって入浴介助もトイレ介助もおむつ交換もやったことないもん。実技講習でまねごとはしたけど、実際に利用者さんにやるのとは別物だもん。おむつ交換も寝たきりの人を想定してベッドでの実技はやったけど、グループホームで見たような、トイレから立たせてそのまま支えながら手早くパッド交換なんて、やったことないもーん。
 ならば実技マニュアルを読み返すとかエア実技するとか、やることはいろいろあるだろうに、不安をまぎらすためツイッターやミクシィで時間を潰すのは、それってどうよ。