この日は、1敗同士の直接対決。この試合を取れるかどうかが、予選突破の鍵であったし、春に一度練習試合で当たっているだけに自分たちの成長を確かめるゲームとなる。

1Qは緊張からかどこか上の空という感じで、集中力がなかった。ウォーミングアップからその雰囲気があっただけに、そこを修正出来なかったのはミスであった。
DFトランジションでのピックアップが悪く、簡単にノーマークでシュートを打たれていた。

2Qの立ち上がりも同じような状態ではあったが、徐々にDFの原則を守れるようになっていき、全体的に落ち着き始めた。
やはり、大事なことはいつもやってることを当たり前のようにやること。そこから、チームのリズムが出てくるし、全体として明るい表情になってきた。

4点ビハインドで迎えた3Qは、ゾーンDFに変更した。第1戦の反省を生かし、こちらから仕掛けた。
ゾーンDFに対して、オーバーロードでゾーンOFをしてくるが、そこの対応の仕方、ローテーションは確認済み。
相手は、ゾーンOFに苦しみ自分たちのシュートが打てていなかったが、苦し紛れのシュートが入ったり、リバウンドシュートでつないできた。
一瞬マンツーに戻すかの迷いが生じたが、DFは機能していると信じて継続した。

同点で迎えた4QもゾーンDFを継続した形でスタート。
まずは、序盤にスティールからファストブレイクで逆転したことが大きかった。30分間リードされ続けただけに、ずっとこのままで大丈夫かという不安の中で戦っていた。やっと落ち着いて自分たちのやっていることを信頼したプレーが出てきた。

あとは、インサイドの2人とフォワードの選手が陥っていたファールトラブルをしっかりつけたこと。
チームとしては、ドライブ中心にプレーし、フォワードのところはさらにミスマッチをついたポストプレーでファールアウトを誘えた。

きっちり最後は選手全員が落ち着いて状況判断できたことが、最終的に6点差の接戦を制することができた。

このゲームでは、采配として変化することの難しさと変化しないことの難しさを両方感じた。
ただ、大事なのは選手を信頼し勇気を持つこと。リスクを考え過ぎて決断を鈍らせ過ぎる傾向がここまでの采配でもあったので、明日の試合はそのあたりに気をつけてチームをリードしたい。


TOMO
今日は、DFを中心にスクリメージを行った。

週末の2試合は、両チームとも170cm台を2枚抱えるチーム。
そのチームに対してどれだけDFゲームで我慢できるかが、勝負のポイントになってくる。
OFに関しては、上手くいかないことや身長差でシュートを打てないシーンが増えるだろう。
選手には、OFは上手くいかない前提でいること。その分守ればいいと話した。

このゲームプランで2試合勝ち切れると、次の順位決定トーナメントで活きてくる。
一発勝負のトーナメントにおいて、やはりDFを基盤にできれば強い。

今日は、OFトランジションの意識も良く効果的なファストブレイクも出ていた。
もう一度原点回帰し、DFからトランジションバスケットボールを徹底する。
そして、予選最終2試合を連勝するという"人事"を尽くして天命を待ちたいと思う。


TOMO
この日は、シュートとコンディショニングランで終わる軽めのメニュー。


人数が少ない中で、週末の2連戦は正直厳しい。ただ、絶対にそれを言い訳にはしない。
これはわかっていたことで、この人数でトランジションバスケットボールをやる準備をしてきた。


負けた時に、周りは人数的な問題…と同情してくれるが、結局それが原因なら準備不足である。

この人数、このメンバーだから優勝できた、昇格できたと絶対言える。

そう信じ、まずは1つ目の山である予選突破に向け、木曜日の練習と週末2試合を闘っていきたい。

TOMO