ハチ子はハチ公・ユンジェ妄想愛 -3ページ目

ハチ子はハチ公・ユンジェ妄想愛

ジェジュンが兵役に行っている間の寂しさを、妄想で乗りきろう!なユンジェ妄想小説ブログです。
妄想で頑張っているジェジュンを応援します。

ジェジュン溺愛です。


チャンミンさん!」



まだ幼さの残る愛嬌のある呼ばれてよりも歩いていたチャンミン”は歩みを止めた。


「大声を出すな。うるさいミンウ」


愛嬌のある声に呼ばれたというのに、呼ばれたチャンミンの声は愛嬌から程遠い冷めた声。

それでも呼び止めたミンウは、気にする事もなく無邪気にチャンミンへと駆け寄った。

バタバタと幼子のように駆けてくるミンウに、チャンミンは苦笑を洩らした。


これでハンターになろうとは・・・

随分と自分の仕事も舐められたものだ。

一言嫌みでも言ってやろうと振り返ったチャンミンは、鬱蒼とした森を見上げるミンウの姿にその顔から苦笑を消した。

代わりにその顔には、緊迫したような表情が浮かぶ。


まさか“見えて”いるのか・・・?


ただ黙って森を見上げるミンウに、足音を消してチャンミンは近づくと痩せた肩に触れた。

ビクリとミンウの肩が上がる。


「ミンウ?どうかしたか?」


「どうって・・・これ・・・」


ミンウの指が森の奥深くをさす。

その姿にチャンミンは“見えて”いる事を確信し、微かにその表情に驚きの色を乗せた。


ただのハンターに憧れる無能な子供だと思っていたのに、彼らの結界が見えるなんて・・・。

自分はとんだ勘違いをしていたようだ。

しかし、気まぐれでもこの子供の願いを叶え、こうして一緒に旅をする事になったのは、何らかの予感があったからなのかもしれない。


「“見える”のか?」


こくりとミンウが頷く。


「何が見える?」


「すごい・・・城。城だけじゃないよ、薔薇・・・ねぇチャンミンさん見える?真っ赤な薔薇が血の海みたいに咲き誇ってる・・・これって」


ミンウの顔に興奮と恐怖が入り交じった表情が浮かぶ。

暫くミンウはその2つの感情と戦っているようだったが、興奮の感情が恐怖より勝ったのだろう、まるで宝物を見つけたような瞳をチャンミンに向けた。


「これって神祖とダンピールの城だよね?本当にあったんだ!本当に居たんだ!あれは噂話でもお伽噺でもなかった!本当の話だったんだ!ねぇ、チャンミンさん!神祖とダンピールは実在してる、彼らは居るんだ」


言葉にしてますます興奮してきたのだろう、今にも城へと足を踏み出しそうなミンウの肩をチャンミンは強く掴んだ。


「それ以上進むな!」


あまり声を荒げる事のないチャンミンの鋭い声に、ミンウの肩がビクリと跳ねた。


「それ以上進んではいけない」


一度肩を跳ねたミンウだったが、チャンミンの言葉に反抗的な眼差しを向けた。


「なんでだよ!」


なんでも何もここは彼らの神聖な場所。

何人たりとも足を踏み入れてはいけない。

例えそれが自分であっても。


「死ぬぞ」


彼らは決して人間を殺めたりしない。

それを自分はよく知っている。

けれど、この無謀な子供の足を止めるには・・・


「だったら何だって言うんだ!」


逆効果だったようだ・・・


「死が怖くないのか?」


「怖いもんか!死を恐れるなら、ヴァンパイアハンターになんかならない!」


若いな。

まるで昔の自分を見ているようだ。

彼らに出会う前の自分を。


「お前はまだハンターじゃない。死を恐れぬ者はハンターになれない」


チャンミンの言葉にミンウは苛立った表情を見せた。


「チャンミンさんは弱虫なだけだ!怖いだけなんだ」


あぁ、怖いよ。

彼らの力の前に恐怖を感じない者なんているものか!


「お前は“彼ら”を知らないから言えるんだ」


「チャンミン・・・さん・・・?」


何かを思い出すような眼差しで城を見上げるチャンミンに、ミンウは悟った。

チャンミンは彼らに会った事があるんだと。


「彼らは“恐怖”であり“慈愛”だ。ただのハンターが挑んで勝てる相手ではないし、挑んでいい相手ではない」


「知ってるんだね?チャンミンさんは」


あぁ知っているよ。

あんな美しいヴァンパイアは、あの人だけ。

あんな優しいダンピールは、あの人だけ。


「お前が一人前のハンターになれたなら、その時は彼らに挑むのも挑まぬのも好きにすればいい」


「でも今は僕が許さない。何も知らぬくせに彼らを忌む者としか見ない事を」


「それじゃ・・・」


ミンウはチャンミンの手を掴んだ。


「それじゃ、教えてよ。彼らの事を教えてよ!僕はいつか会いたいんだ!絶対に彼らに会うんだ」


「そうか・・・いつか会うといい。その時、彼らを狩るのか狩られるのか、お前の好きにしたらいい。旅は始まったばかりだ、教えてやるよ彼らの物語を」


さぁ、もう行くぞ。

歩き始めたチャンミンをミンウは慌てて追った。


また、此処には来れる気がする。

彼らに会うには、まだ自分は幼さ過ぎるのだ。

チャンミンの物語を聞いてからでも遅くはない、だってまだ旅は始まったばかりなのだから。


「いつか貴方達に会いにきます」


バタバタと騒がしく付いてくるミンウに、チャンミンは苦笑を洩らし、心の中で愛してやまない二人の名を呼んだ。


ジェジュン・・・

ユノ・・・


貴方達に会いたい。

僕も必ず貴方達に会いに戻ってきます。

その時はどうかあの時のように、二人で僕を抱きしめて下さい。


愛してます・・・



僕達も愛してるよ、チャンミン・・・。

薔薇の花びらが優しい音を乗せてチャンミンの耳元に舞った。





おちまい。


お久しぶりぶりでございます。

久々過ぎてブログの書き方がちょっと変わっていてアワアワしたハチ子です。

久々の妄想欲で、ヴァンパイアのジェジュンとハンターのユノの話を書きたいなぁと思ったけど、きっといつものごとく途中で力尽きるだろうから、↑みたな感じを書いてみました。

書きたかったのは、ヴァンパイアの始まり神祖のジェジュンと、ヴァンパイアハンターの人間とヴァンパイアの混血、ダンピールのユノのあんか事こんな事を乗り越え愛し合うラブ物語。

いつか書けたらいいなぁ。

きっと無理だなぁ~口笛


では、またいつかお会いしましょうてへぺろ