今年のドラフトで気になる選手をピックアップしたい。

その第一弾は、横浜高校の「松本幸一郎」選手。


ポジションは遊撃手。タイプとしては、中日ドラゴンズの井端を左にした感じか。

ドラフト候補の選手に必要な要素は、「実績」、「身体能力」、「センス」のいずれかに秀でる必要があるが、彼の場合はセンスが突出している。

かつて中日ドラゴンズ時代の星野監督が、井端を「野球センスの塊」と称してレギュラーに抜擢したが、頭でいちいち考えなくても創造的なプレーができたり、基本が崩れないのはセンスがあってのこと。

その意味でも、慢性的な人材難の遊撃のポジションで活躍できる素養を大きくもつ彼だけに、上位指名で消えることは間違いないだろう。

今年の甲子園でもしっかり活躍を目に焼き付けたい選手の一人である。

まだシーズンが終わったわけではないが、アナリストが選ぶ今年のベストナインを発表しようと思う。


 「セ・リーグ編」

投手   グライシンガー(ヤクルト)

捕手   阿部(巨人)

一塁手  ウッズ(中日)      

二塁手  田中浩(ヤクルト)

三塁手  小笠原(巨人)

遊撃手  二岡(巨人)

左翼手  ラミレス(ヤクルト)

中堅手  青木(ヤクルト)

右翼手  高橋(巨人)


(雑感)

投手は当初、巨人の高橋尚で断然かと思っていたが、終盤に失速した印象が悪いと感じている。

巨人の優勝がもたついたのも、元はといえば彼の不調が原因。

それであれば、下位に沈んだヤクルトにあって16勝をあげたグライシンガーの方が相応しいと思われる。他では、広島の黒田の完投数7が光るものの今年は球のキレが悪く、それが防御率、勝ち星にも表れてしまった。横浜・三浦も接戦で息切れするシーンが多く、もう一歩だったといえる。


捕手は阿部で断然。打つだけで言えば、城島レベルに到達したといえると思う。あえて苦言を呈せば、ミットで地面を叩き付けるわざとらしいフェイクリードが鼻に付くのが残念な限り。日本一の捕手を目指すのであれば、そろそろ高校球児のような真似はやめたらどうかと思う。


一塁は帯に短し襷に長しという状態。出塁率418を誇ったウッズが貢献度が高いかと思われる。


二塁手は、成長の光るヤクルト田中浩。ラミレスの200本安打もこの人の活躍があったからこそと思う。

ヤクルトは、青木・田中と早大からいい選手を獲った。

これで武内がレギュラーを取れば、早大出身者は泣いて喜ぶ打線ができあがる。

盗塁王の中日・荒木は出塁率が悪過ぎ。


三塁手は横浜・村田と迷うも、総合度で巨人・小笠原か。

前年までの小久保が故障がちだっただけに、満身創痍でも出場を続けただけでも価値があった。

決して本職とはいえないサードを守っての成績に拍手を送りたい。


遊撃手も悩んだが、最終的に二岡。

今年は豪華メンバーの巨人打線にあって、便利屋的な使われ方をしたが、腐らずによく結果を残したと思う。これが二岡のベストパフォーマンスとは思えないが、総合度で他を勝った。


外野は異論の無いところ。

ラミレス、青木のヤクルトコンビは、打つことにかけて言うことがない活躍。

巨人・高橋由は、一番バッターになって迷いがなくなったのか、ここ2年間の不調が嘘のような復調を見せた。


巨人・谷に関して言えば、一部解説者は過大評価し過ぎ。

出塁率357程度の活躍ならば、もっと足のある選手を育てた方が、巨人は楽に勝てる試合が増えただろう。制約の多い打順でオリックスにいたころの良さが失われて、残念に感じた選手だった。