僕がまだ可愛かった頃に プラネタリウムで見たような星空
吸い込まれそうな感覚に 揺られる静かな夜

アレは…そう、母が教えてくれた 古い伝説がモチーフの星座
最近手紙が来ないけど 元気でやってるかなぁ
  
「新しい一等星を見付けに行こう!」と 
安物の望遠鏡を担ぎ出すような 無邪気さも忘れてしまったんだ
  
泣きたくなる理由を数えながら
破れかぶれの瀬戸際で 流れ星を待っているよ


近づいたはずが遠ざかってた オリオンは今日も蠍から逃げた
左目に映した理想と 右目に残した陰  

僕もいつの日か空に還る 子孫も記憶も置き去りにしたまま…
生きて来た証ってヤツを 残せないもんかなぁ

鼻先を優しい風がくすぐって行く
油断したその隙に零れ落ちた涙 星空と夜景が混ざり合って 

何もかもがキラキラ光りながら  
瘡蓋(かさぶた)だらけの心を 洗いざらい癒してくよ


暗闇の中でこそ輝く光がある
それは優しさだったり想い出だったり
どんなに微かでも、道標になるんだ

その一つ一つを繋いで、辿り着いた場所で
「無駄なものなんて何もなかった」と言って
みんなで馬鹿みたく笑い合えたらいいなぁ


「新しい一等星を見付けに行こう!」と 
安物の望遠鏡を担ぎ出すような 無邪気さも忘れてしまったけど

愛に満ちた未来を描きながら
無数の星に守られて 夜が明けるのを待っているよ
  
  
僕がまだ可愛かった頃に プラネタリウムで見たような星空
浮かんでは消える夢の粒が また新しい星になる―