簡単に説明させて頂きますと薬剤の反応+熱によってタンパク質を少し固めるパーマです
普通のパーマに比べて少しハリがある質感になりますので、パーマがダレやすいコシの無い髪には最適です
髪にコシのある方がデジタルパーマをされると、少しカタい仕上がりになりますがコテで巻いたような大きくてしっかりしたカールになります
しかし、このパーマの注意点は熱によってタンパク質が固まるという所。
では詳しく説明していきま~す
薬剤に関しては、美容師や美容院によってそれぞれですが、デジタルパーマ(以下デジパー)で使うパーマ剤は主にストレート用(クリームタイプ)です
普通のパーマは先にロッドを巻いてからパーマ剤を塗布していきますが、デジパーの場合は先にパーマ剤をカールが欲しい所だけに塗布していきます
そして、婆娑羅では根元のストレートも同時に出来ます
根元のクセが強くてカールがきれいに出ない・・・という方の為のメニューです
その場合は根元から薬を塗布していきます
『ストレート剤って痛むんじゃないの』と聞かれる事がありますが、美容院にあるストレート剤はどこのメーカーもハードタイプ(強い)とノーマルタイプ(弱い)があり、さらにストレートをしている部分用もあります
もちろんハードタイプを毛先まで塗ってしまえば痛みます
なので、これらを部分によって使い分けたり、混ぜてパワーを調整したりしています
塗布後、しばらく放置したあとに結合が切れているかチェックして、OKなら薬剤をシャンプー台で洗い流します
流してから一度乾かしますでも完全に乾かすとパーマがかかりにくくなるので乾かすのは8~9割ぐらいですここは複雑なので説明を省きます
これがデジパーでの加温風景です
ロッドの中に電熱線が入っていて、こちらの機械で電気を通してロッドを加熱していきます
髪質やダメージに合わせて、40℃~90℃の間で温度調整し、加熱時間を設定します
この時にロッドの熱で髪のタンパク質が固まるんです
生卵が半熟ゆで卵になるような感じですなので、普通のパーマよりも格段に持ちがいいのです
このあとは普通のパーマと同じく2剤を付けて完成です
ではデジパーのデメリットを説明します
熱によってタンパク質が固まる作用を『タンパク変性』といいます
ゆで卵が生卵に戻らないのと同じで、タンパク変性した髪は元に戻りません
デジパーは熱変性によるパーマなので、アイロンストレートじゃないとストレートには戻せません
もう飽きたからと言ってストレートにしてしまうと、その部分はもうパーマがかからない状態になってしまうのです
しかし裏を返せば、それだけ持ちがいいパーマということです
という事をご理解頂いた上でデジパーをご検討下さい