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最近、あまり小説を読まなくなったので「作家」というより「著者」で好きなのは、哲学者・中島義道さんです。

『うるさい日本の私』が有名ですね。

『人を「嫌う」ということ』始め、人間心理を根本的に見つめていて、読んで目が開かれるような内容ばかりです。

「考える」「頭を使う」というのがどういうことかわかります。


健人くんがお世話になっている、林先生も中島ファンです。
中島、中島で紛らわしいですね(^_^;)

私にとっては、中島義道・中島みゆき・中島健人が「日本3大中島」なんですにひひ


純粋な「作家」=小説家なら、江戸川乱歩かな。

推理ものの面白さもありますが、昔の下町の、陰鬱で猥雑な雰囲気が文章から感じ取れるのがいいんです。

「あいつ」じゃなくて「彼奴(きゃつ)」とか、独特の言葉遣いもたまりません。

犯行の動機も、怨念があってジメジメした感じで(ただし、横溝ほどではない)、ゾクゾクしました。


おすすめは『黒蜥蜴』です。

最後の黒蜥蜴のセリフがロマンチックですドキドキ

美輪さまの舞台でも有名ですが、今年幸いにも観に行けまして。

ただ、美輪さま始め役者の皆さんは素晴らしかったけど、乱歩の黒蜥蜴じゃなくて、三島由紀夫(脚色)の黒蜥蜴だな、と思いました。

洗練され過ぎているので、原作とは別物と思った方がいいかも。

美輪さまは、黒蜥蜴のイメージにぴったりでした。


他のおすすめは、推理物ではないけど『人でなしの恋』。

衝撃的な結末ですが、ぬいぐるみ好きだと、ちょっと気持ちがわかるような…


乱歩作品は、『陰獣』『人間椅子』など、タイトルからして「何?何?」と心惹かれますね。


存命だと原田宗典さん。

うって変わって、軽いタッチですね…小説はそうでもないけど、私はエッセイの方が好きなので(笑)

擬態語・擬音語が多いところに自分と同じものを感じます。

コーヒーを飲むとき♪ダバダ~、というのが傑作!

電車の中で読むと、笑いをこらえるのが大変ですよ。

そんな愉快な原田さんなのに、麻薬で逮捕されちゃって…出て来たら、人を笑わせるだけでなく、自分も笑って生活して欲しいです。


あと、ブロ友・T子さんの記事で思い出した氷室冴子さん。

『なぎさボーイ』『多恵子ガール』『北里マドンナ』と、同じ出来事を別々の登場人物の視点から書いた作品がありますが、今思うと人物描写が深くて、子供向けのコバルト文庫にしとくのはもったいない。


『なんて素敵にジャパネスク』は、宝塚で舞台化できそう。


『クララ白書』『アグネス白書』で、女子校に憧れたのに、なぜか男子の多い高校(旧制中学なので、元が男子校)に行ってしまった私(笑)

まあ、いろいろくだらないことで盛り上がっていたところは、しのぶたちと同じだったな。

これも、登場人物それぞれに自分と共通点がありましたね。

マイペースで美男美女が好きなので、マッキーに1番近いかな…鉈は振りませんがべーっだ!


あと、親戚がいて札幌に何度も行ってるので、『なぎさ~』や『クララ~』に出てくる風景が思い浮かぶのも楽しかったです。

小説は人物描写、情景描写が大事ですね。


早過ぎる死が、つくづく残念です。