初めましての方はこちらから順番に書いています。

 

【猫の喉の腫瘍】ばる(吐血)

【猫の喉の腫瘍】治るんだ!!

【猫の喉の腫瘍】ばるのその後(祈りの力)

【猫の喉の腫瘍】ばるのその後(投薬・栄養面)

 

最近のばるの容態について。

 

喉の中がもうどの様な状態になっているのかわかりません。

 

水やミルクを飲むと、全部じゃないですが、そのまま鼻から垂れてきます。

 

チュール等ペースト状の物を食べたら、くしゃみして鼻から出てきます。

 

「カッ」という激しめの咳が出るようになりました。

喉が痛いだろうに、咳でますます痛くなっているような気がします。

 

顔つきが変わりました。

以前はこのようなキリッとした目をしていましたが・・

 

 

このような釣り目ではなく、首を傾げて寂しそうな、何か訴えるような悲し気なような目をしています。

 

痛いんでしょう。

辛いんでしょう。

 

「ごめん。ごめん。ごめん。ばる」と言ってばるを抱きしめます。

 

そんな顔をしているばるはとても写真には撮れません。

 

ご飯は相変わらずまぐろの刺身を刻んだものです。

刺身のような柔らかさが食べやすく、また、ペーストでもないため鼻から出てくることもありません。

 

栄養が摂れていないと思うので、総合栄養食のちゅーるを混ぜてみましたが、ちゅーるだけ鼻から出てきます。

(なかなか難しい)

 

お医者さんには、無理に点滴で補うのではなく、(あまり魚は勧めないが)今は口から食べて腸で吸収する方が良いと言われています。

 

ばるの喉の腫瘍は「ほぼ悪性」と言われていますが、ちゃんと検査したわけではないので(麻酔で検査しても悪性か良性かが分かるだけ、麻酔は高齢のばるにはリスクでしかないと言われた)「悪性ではないかもしれないじゃん!」とも考えました。

 

これ以上ばるに痛く苦しむ思いをさせたくありませんでしたが、

 

・痛み止めは出血を促すから(その時は見た目では分かりませんでしたが喉の奥が少し出血していたっぽい)痛み止めは勧めない。

・通院もばるに負担になるだけだから・・・と口を濁されたりしました。

 

・歯痛とか歯周病とか、これ以上痛くなるような事がないように、診察室に置いてあった「口腔ケア」用品を使ってもよいか(飲み水に加えるやつ)聞いてみましたが、

 

「味が変わって今まで飲めてた水分も飲まなくなるかもしれないから、あまりお勧めしません」と言われました。

 

要するに「もう末期だから負担かけずに看送ってあげてください」

ということでしょう。

 

私はもう何もしてあげれなくなりました。

 

それ以降は段々と痩せていきました。

(食欲はあります。状態の良い時は階段も走って駆け上がることもできたりします)

 

 

くしゃみをして鼻からちゅーるとか鼻水が噴出します。

予兆が分かるので、しそうになったらティッシュを持ってかけつけます。

出たものをばるが舐めて飲み込んでしまう前に素早く拭き取ります。

 

 

ばるは病気になってからは一日中痛いのか、それとも少しは痛くない時もあるのかは分かりません。

 

一番辛いのは、ばるの目に涙が溜まっている時です。

 

凄く痛いのでしょう。

凄く苦しいのでしょう。

凄く我慢しているのでしょう。

 

「どうして僕、こんなに痛いのかな。

どうしてか分からないの。

凄く痛いの、どうすれば治るのかな。

どうしちゃったのかな。僕・・・」

 

って言ってるようで。

 

でも何も答えてあげられない。

 

見るのが辛いです。

泣きたいです。

 

でも辛いのはばるの方。

 

泣きたいけど、私は気丈に振舞わなければならない。

いつどんな状態になるか分からないから。

 

ばるが喉が痛そうなとき

「ばるちゃん、よしよし。ばるちゃん、よしよし。」と頭や喉を擦ってやると落ち着く時があります。

 

その時私はたまらずに

「神様、このまま眠ったまま、痛みを感じてないうちに天国に連れて行ってあげてください。」

と泣きじゃくりながらお祈りしたことも何度かあります。

 

でもまたばるが起きて、ご飯を食べているのを見ると

「なんて私は弱いんだろう。」と思います。

 

ばるは生きようと頑張っているのに。

 

本当に、本当に、ごめんねって思う。

私は何もしてあげれない。

 

ばるは結構水を飲みます。

多分喉が気持ちが悪い時に水を飲んでいるような気がします。

かなり飲みます。

 

夏に危篤になった時には、

「ああ、もうばると一緒に寝ることはできないのかな」と思いました。

 

でもばるは最近になって私のベッドに上がり、お布団の中に入ってくれました。

 

また一緒に寝ることができました。

 

痛い時には隣の母の和室の寝室でほぼ寝ていました。

 

母が布団を開けてあげても、ばるは入ってこなかったそうです。

私の事はまだ覚えてくれていた。

私と一緒に腕枕をして寝ていた事を覚えてくれていた。

 

でも寝ても痛くなるのか、すぐに顔を上げるような事もあり、「寝ることもできないのか」と思うと胸が苦しく、私も涙が出てきます。

 

喉の腫瘍だから抱っこするのも良いものか悪いものか分かりません。

 

抱っこした状態がもし喉に負担かける状態だったら・・・と考えると以前のように抱っこもできません。

 

最近は喉の状態が悪いからなのか、やはり口内炎とか歯周病とかできてるかもしれない「口臭」が出始めました。

 

でも麻酔もばるにはリスクしかないと言われてるので治療もできません。

 

以前は口臭が出た時には麻酔で抜歯をして貰いました。

ちゃんと治りました。

 

11月25日

食欲が無くなり、ばるの思うがままに(大量に)水分を飲むと全て吐くようになりました。

 

11月26日

あいかわらずもう何も食べません。

ついこの前までお刺身はペロリと食べて、もっと催促するぐらいだったのに。

ちゅーるを鼻に近づけるも、臭わないのか食べたくないのか全く反応しません。

水分はいっぱい飲むと吐くので、少しづつ飲ますことにしました。

嘔吐は無くなりました。

少し鼻汁に血液が混ざってきました。

 

11月27日

やっぱり何ももう食べません。

水分もミルクは飲まず、水のみ。

オシッコはフラフラしながらもちゃんとトイレに行っています。

 

フラフラしだしたので階段から落ちないように3日ぐらい前から私の部屋から出していません。

 

机の下の暗い所で寝ていましたが、急にフラフラと部屋の真ん中に出てきました。

 

そのまま横になり

呼吸が小さくなりました。

 

そして、体が硬直を伴った大きい呼吸をしました。

 

もうそれを見ると

私は

「ばる、ごめん、ごめん、ごめんよーー!!!」

と何回も震えながら泣き叫びました。

 

そのような呼吸を3回した後、

 

ばるはそれ以降呼吸をしなくなりました。

 

 

 

11月27日 17時50分 ばるは永眠致しました。

 

 

 

 

保護猫なので正確な年齢は分かりませんが

推定15歳ぐらいでした。

 

 

 

ばる、頑張ったね。

ばる、えらかったね。

ばる、もう痛くないね。

ばる、もう辛くないね。

 

 

 

 

台所に私が立つと

「俺にも何かくれ!」

と立ち上がってアピールしてきたばる。

 

 

いつも高い所から私を見ていたばる。

 

 

 

「青い目が綺麗ね」っていつも褒められたばる。

 

 

 

カメラを向けるとムスっとするばる。

 

 

 

暑い時にはフローリングに転がるばる。

 

 

 

おもちゃに狙いを定めるばる。

 

 

 

寒いアパートから暖かいマンション生活になって、走り回ったり、ゴロゴロするばる。

 

 

 

 

 

皆さん、今までばるのこと応援して頂いたり励ましてくださって本当にありがとうございました。

 

ばるも嬉しかったと思います。

 

11月30日

 

ばるはお骨になりました。

お骨上げも一人で行ってきました。

 

動物病院ではよくお医者さんの説明を聞く時に、先生が私の事を

「ばるちゃんのお母さん」と言っていましたが、

 

私はばるの「お母さん」ではありません。

 

ばるは私の人生のパートナーでした。

 

「ひと猫」という名前も

ひとりの女(私)と猫(ばる)の物語の意味で付けたものです。

 

 

今までずっと思いっきり泣くことは我慢していました。

震える気持ち、嗚咽したい気持ちを抑えてきました。

 

 

 

 

でももう、

 

声に出して

 

泣いても

 

いいですよね。

 

 

 

ばるを愛してくれた方々、

 

本当に有難うございました。

 

 

 

 

 

ひと猫

 

 

*応援してくださった皆様にお知らせしたいので何度か再アップする予定です。

 

 

 

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