リオのカウンターには水槽があってそこで熱帯魚を展示しているのは周知の通り。
ご覧の通り、夫婦でまだ小さな稚魚たちを守っています。
先日、お客さまとお話(一方的に熱弁)している時に
『ただ見てるだけの私たちと、知識を持って見てるマスターとは楽しみ方が違いますね!』
と言われて、確かに!と思いました。
と言うわけで、カウンターに展示しているおさかなのおはなしです。
ちょっと読んでいただくと楽しみ方が変わるかも。
いま、リオのメイン水槽で展示している魚は、アフリカのタンガニーカ湖と言う湖の魚。
その中でもシクリッドと言うグループの魚が泳いでいます。
タンガニーカ湖は、地殻変動で生まれたとされる世界で2番目に古い湖です。
通常、湖は流れ込む河川などから土砂が流入して、いずれ埋まってしまう為、その寿命は長くとも数万年と言われており、10万年以上続く湖を古代湖と呼んでいます。
タンガニーカ湖は未だに地底が裂け続けている事、流れ込む水の量が少ない事などから、埋まる事なくその歴史が続いていて、その長さは推定2000万年と言われています。
2000万年もの歴史を持つと、そこには独自の生態系が生まれ、そこに生息する魚のほとんどが固有種と言うなかなか珍しい環境が形成されます。
ちなみに、日本にも古代湖があり、琵琶湖は400万年〜600万年前に出来たとされています。
シクリッドと言うのは、皆さまも知ってるであろう魚では『エンゼルフィッシュ』を代表する、南米やアフリカの広範囲に分布する魚たちです。
この魚の仲間は、ほぼ例外なく子育てをします。
ペアで守ったり、メスだけで守ったり、口に含んで守ったりと、さまざまなやり方で厳しい自然界の中、己の遺伝子を残しています。
現在、リオの水槽では、『ネオランプロローグス・ダフォディール』と言う魚が子育てをしています。
残念ながら席からは確認できないのですが・・・
ご覧の通り、夫婦でまだ小さな稚魚たちを守っています。
シクリッドは子育てをする魚だと説明しましたが、このダフォディールはさらに面白い習性を持っていて、いま育てている稚魚がある程度の大きさに育つと親はまた産卵します。
これを、今度は先に育った幼魚たちも一緒に、家族総出で子育てをするのです。
兄弟の世話をすると言うのはシクリッドの中でも類を見ない習性で、とても変わっています。
一月後、二月後でしょうか?
当店のカウンターでも、そんな変わった習性を目の当たりにする事ができると思います。
当たり前の事ですが、魚よりも酒に興味をお持ちの方がほとんど。
でも、席が水槽の前になった時などは、切り取られた小さな生態系に少しだけ興味をもって覗き込んでみてはいかがでしょうか?
リオで過ごす時間がいつもとは少し違うかもしれません。
それでは今夜も、皆さまのご来店をお待ちしております!

