美しい作品でした。
(作品の内容にも触れています、未見の方はお気を付けください)
桜の花びらが盆の上に舞い落ちて、盆がまわると川に浮かび流れていく桜の様にもみえて
本当に演者が夢の中の人々のようでした。
上田久美子先生すごいですね。
それぞれのあてがきが今回も素晴らしかった。
退団公演が「えっと・・」っていう作品でも好きなジェンヌさんだと胸がいっぱいになるのに
珠城さんを始め退団者のファンのみなさんはタオル持って行かないといけませんね。
今回はハンカチじゃ足りないでしょう。
優しく聡明な人は争いの渦中にいても
俯瞰する目をもっている。
けれど「どちらの気持ちもわかる」と言えない立場に自分がいると気が付く時が来る。
憎しみの連鎖を止めるのは容易なことでは無いこともわかっている。
だが誰かが終わらせなければならない。
珠城さんはそんな主人公にぴったりでした。
珠城さんて昔の戦隊もののレッドって感じだと思う。
古くて申し訳ないけどガッチャマンだったら大鷲の健。
生来から真ん中になる運命を背負っていると感じ人。
月城さんのお芝居の上手さにもびっくりしました。
最高に美しいのに歌も踊りも芝居まで…
すごいトップさんになりそうです。
暁さんの後村上天皇は暁さんでないと出せないプリンス感でした。
抑揚を抑えているのに苦悩が伝わってきました。
専科に移動される大好きな輝月ゆうまさんは楠正成役。
あれ?あんまり出てこないなと思っていたら
バーンと出てきて、甲冑姿の正成様が戦闘ダンスなさった。
オスカル様がよぎったけど素敵でした。
そのあと死人が漂うように歩く演出もよかった。
ジェンヌさんは頭身バランスが素晴らしくて、姿勢も良く無表情になると人形に見える時があります。
あの場面の不気味な美しさは宝塚でしか出せないと思います。
どこを切り取っても納得のいく演出、美しい演出。
素晴らしい演者。
時間こじ空けて観て良かった。
劇場で観劇したかったです。
