大会第10日

いよいよベスト8激突 準々決勝です

オール私学のベスト8となりました。

また全国制覇経験校が5校も残り、混沌とした様相を示します

その内訳を見てみますと・・

 

<地域別>

関東4(作新学院、山梨学院、専大松戸、東海大菅生)、

近畿2(大阪桐蔭、報徳学園)、中国1(広陵)、東北1(仙台育英)

関東地区(東京含む)からベスト8に4校占めるのは

平成24年第84回大会の

浦和学院、健大高崎、関東一、横浜以来11年ぶりのこととなります

 

<進出回数>

初めて 2校(山梨学院、専大松戸)

2度目(東海大菅生)

4度目(作新学院)

5度目(仙台育英)

8度目(大阪桐蔭)

9度目(報徳学園)

12度目(広陵)さすが戦前から「春の広陵」と言われるだけあります

 

<年数>

2年連続 1校(大阪桐蔭)

初めて 2校(山梨学院、専大松戸)

2年ぶり(東海大菅生、仙台育英)

6年ぶり(報徳学園)

13年ぶり(広陵)

23年ぶり(作新学院) 作新学院の23年ぶりは少々意外感ありますね

 

【第10日】準々決勝

第一試合 作新学院(栃木)-山梨学院(山梨)

ここにきて関東対決となりました

準々決勝における関東対決は

平成24年 第84回大会の横浜ー関東一以来ですので

11年ぶりのこととなります

 

大分商業に8-6、英明に9-8と激しい試合をものにしてきた作新学院

勝負強さは素晴らしいものがありますがやはり不安は投手陣

特に英明戦では8回3点差を守り切れず9回土壇場でホームランによる逆転と

薄氷を踏むような試合でした

2試合での失点14を抑えなければ厳しい展開となりそうです

投手陣の失点を過去2試合のように打線がどこまでカバーできるでしょうか

 

一方の山梨学院は開幕試合から3試合経験してのベスト8

こちらは東北、氷見、光をいずれも失点1で抑えています

エース林君がほぼ一人で投げ切っていて疲労度合はいかほどでしょうか

東北戦119球、氷見戦119球、光戦102球と計340球投じていて

今後の試合をイメージするのかそれとも目の前の試合をイメージするのか

吉田監督の采配も注目されるところです

 

ともに関東地区の両チームですが

近年の春季関東大会、秋季関東大会での直接対決はありません

 

また山梨学院が●●学院と対戦するのは初めて

作新学院が●●学院と対戦は過去0勝2敗と少々分が悪いです

H23 93rd夏 準決勝 ●作新学院0-5光星学院○

R1 101st夏 準々決勝 ●作新学院3-6中京学院中京○

 

栃木と山梨は過去春夏1度ずつの対戦で

ともに山梨が勝利しています

<春>

H3 63rd春 2回戦 ○市川3-2宇都宮学園●

(ミラクル市川第1章 2点ビハインドの9回に3点を奪って逆転サヨナラ)

<夏>

H24 94th夏 準々決勝 ○東海大甲府8-4作新学院●

 

作新学院が勝てばチームとすれば江川投手を擁してベスト4に進出した昭和48年以来50年ぶり3回目

栃木県勢としたら佐野日大以来9年ぶり8度目の

山梨学院が勝てばチームとしては初めて

山梨県勢としたら市川以来32年ぶり5度目のベスト4となります

 

第二試合 専大松戸(千葉)-広陵(広島)

初戦の常葉大菊川戦で好投を見せた専大松戸のエース平野君も2戦目の高知戦は苦しみながらも134球完投

当初予定以上の投球数を投じているようなので、広陵戦でも先発マウンドに立つのか否か注目されます

制球力せ勝負する青野投手の先発があるかもしれません

一方の広陵は二松学舎大付戦では高尾君と倉重君の完封リレー

2戦目の海星戦では先発の高尾君が2点先制される苦しい展開も粘り強く味方打線の援護を待ち

逆転を呼び込むピッチング 結局155球で完投勝利を収めました

こちらも今後の試合を見据えて倉重君の先発もありそうで

ともに2番手投手の出来が勝敗を分ける展開になりそうです。

広陵は海星戦で完全に封じられた主砲の真鍋君にあたりが戻るかというところも

重要なポイントとなりますので専大松戸の投手陣は海星投手陣の攻め方を十分に頭に入れて臨むことが必要です

 

千葉と広島は極端な過去戦績で

センバツでは広島の3勝0敗ですが夏は千葉の5勝0敗と裏返しの関係です

<春>

S45 42nd 準々決勝 ○広陵1-0千葉商業●

S57 54th 1回戦 ○尾道商業3-0千葉商大付●(剛腕平沼が巧者尾商の前に屈する)

H19 79th 1回戦 ○広陵2-1成田●(延長12回 唐川-野村の投げ合い)

<夏>

S42 49th 決勝戦 ○習志野7-1広陵●(新鋭習志野が千葉の初優勝を飾る)

S50 57th 準決勝 ○習志野4-0広島商業●

H3 73rd 2回戦 ○我孫子6-3西条農業●

H11 81st 1回戦 ○柏陵2-0如水館●(小柄なサウスポー清水が圧巻の2安打完封)

H28 98th 3回戦 ○木更津総合2-0広島新庄●(早川-堀の投げ合い)

 

専大松戸が勝てばチームとしては初めて、千葉県勢としては習志野以来4年ぶり7度目の

広陵が勝てばチームとしては13年ぶり4度目

広島県勢としては広陵以来13年ぶり17度目のベスト4となります

 

第三試合 大阪桐蔭(大阪)-東海大菅生(東京)

第三試合は東西対決となりました

東京ー大阪は4大会連続のマッチアップ

いずれも大阪桐蔭が絡みます。

 

そして大阪桐蔭vs.東海大菅生は因縁の対決再びという試合になりました

両校の対戦は過去2度 いずれも大阪桐蔭が勝利していますが

前回の対戦(2年前の夏)では雨の中のコールドゲームとなり

東海大菅生にとっては追い上げている中での豪雨でしたので

悔やみきれない試合となりました

R3 103rd夏 1回戦

東海大菅生

 010 000 30=4

 202 010 2  =7 (8回表1死降雨コールド)

大阪桐蔭 

 

また大阪桐蔭と甲子園で3度相まみえるという学校はこれで

八戸学院光星、敦賀気比、明徳義塾についで4校目となりますが

八戸学院光星は甲子園53試合中3試合(17.6試合で1試合)

敦賀気比は甲子園40試合中3試合(13.3試合で1試合)

明徳義塾は甲子園102試合中3試合(34試合で1試合)

ですが

東海大菅生は甲子園17試合中3試合(5.6試合で1試合)

と東海大菅生がいかに大阪桐蔭を引き当てているかが伺い知れます

 

それも含めて、過去の大阪桐蔭対東京勢の対戦は過去7度あり6勝1敗

H3 73rd夏 準々決勝 ○大阪桐蔭11-2帝京●

H16 76th春 1回戦 ○大阪桐蔭5-0二松学舎大附●

H18 88th夏 2回戦 ●大阪桐蔭2-11早稲田実業○(斎藤投手が中田選手を封じて夏制覇への足掛かり)

H27 87th春 1回戦 ○大阪桐蔭8-0東海大菅生●

R3 103rd夏 1回戦 ○大阪桐蔭7-4東海大菅生●(8回降雨コールド 前述の試合)

 この試合などがきっかけになり、継続試合制度創設に至りました

R4 94th春 準決勝 ○大阪桐蔭13-4國學院久我山●

R4104th夏 3回戦 ○大阪桐蔭4-0二松学舎大付●

 

また東京と大阪のセンバツでの対戦は大阪の19勝6敗と大阪が優勢

特にこのところ大阪が11連勝中となっています

 

T13 1st 準決勝 ●市岡中5-6早稲田実業○

S25 22nd 準々決勝 ○北野7-5明治●

S29 26th 準々決勝 〇泉陽3-1早稲田実業●

S30 27th 1回戦 〇浪華商業6-0立教●

S32 29th 2回戦 ●寝屋川0-1早稲田実業○

S36 33th 1回戦 ○浪商8-0日大二●

S39 36th 2回戦 ○浪商7-2日大三●

S40 37th 2回戦 ○PL学園4-2荏原●

S44 41st 1回戦 ○浪商16-1日体荏原●

S46 43rd 決勝戦 ●大鉄0-2日大三○

S55 52nd 1回戦 ●北陽0-2帝京○

S57 54th 決勝戦 ○PL学園15-2二松学舎大附●

S59 56th 決勝戦 ●PL学園0-1岩倉○

S62 59th 2回戦 ●市岡0-5関東一○

S62 59th 準々決勝 ○PL学園3-2帝京●

S62 59th 決勝戦 ○PL学園7-1関東一●

H2 62nd 1回戦 ○北陽4-3帝京●

H6 66th 1回戦 ○PL学園10-0拓大一●

H10 70th 2回戦 ○PL学園9-0創価●

H14 74th 1回戦 ○大体大浪商5-4二松学舎大附●

H16 76th 1回戦 ○大阪桐蔭5-0二松学舎大附●

H26 86th 1回戦 ○履正社11-0小山台●

H27 87th 1回戦 ○大阪桐蔭8-0東海大菅生●

H29 89th 1回戦 ○履正社12-5日大三●

R4 94th 準決勝 ○大阪桐蔭13-4國學院久我山●

 

今大会大阪桐蔭は打線の爆発というものはありませんが

少ないチャンスで得た得点を堅固な投手陣が守るという試合が続きます

一方の東海大菅生からすれば大阪桐蔭の打線がめを覚まさないうちに

素早く先制点を取り切れるかがカギとなりそう

先輩の無念を晴らすんだと息まきすぎないことも必要となりそうです

 

大阪桐蔭が勝てばチームとしては2年連続6回目

府勢としては昨年の大阪桐蔭についで2年連続43度目のベスト4

東海大菅生が勝てばチームとしては初めて

東京都勢としては昨年の國學院久我山についで2年連続25度目のベスト4となります

 

第四試合 報徳学園(兵庫)-仙台育英(宮城)

報徳学園は対東邦戦、仙台育英は対慶応義塾戦と

今大会ともにタイブレークを経験しながらベスト8に進出してきたチーム同士の対戦です

タイブレークで勝ち上がった学校同士の対戦は昨年春の準々決勝

金光大阪ー近江戦以来2度目のこととなります

 

これだけ出場している両チームですが

甲子園での対戦は実は初めてです(意外な感じですね)

それはおろか報徳学園は宮城勢との対戦はありません(ということは東北高校ともないんですね)

一方の仙台育英は兵庫勢との対戦は過去春3度、夏3度の計6度あり

4勝2敗と好成績を残しています

<春>

H1 61st 2回戦 ○仙台育英2-1尼崎北●

H7 77th 1回戦 ●仙台育英3-4神港学園○

R3 93rd 2回戦 ○仙台育英13-5神戸国際大付●

<夏>

S39 46th 1回戦 ●仙台育英0-1滝川○

H8 78th 1回戦 ○仙台育英16-1神港学園●

H27 97th 2回戦 ○仙台育英7-1滝川第二●

 

センバツの県勢対決は上に示した3試合に加えて

S53 50th 1回戦 ○東北3-2村野工業●(このときの東北ユニフォームは筆記体でした)

があり宮城の3勝1敗となっています

 

さらに報徳学園はグレーのユニフォームとの対戦は横浜高校と4度対戦がありますが

それ以外のチームとは初めてのこと

(新潟明訓はちょっと微妙ではありますがw)

 

夏春連続優勝を狙う仙台育英は龍谷大平安戦でエース湯田君が圧巻の投球を見せました

対する報徳学園は東邦に追い上げられてタイブレークに持ち込まれるも

しのいで振り切りました

投手力の充実する仙台育英に対して勝負強い打撃で報徳がどこまで対抗できるのか

報徳学園は仙台育英にペースを渡さないためにも盛田君、今朝丸君の投球が重要となります

 

報徳学園が勝てばチームとしては6年ぶり8度目

兵庫県勢とすれば明石商業以来3年ぶり32回目の

仙台育英が勝てばチームとしては22年ぶり2度目

宮城県勢としては利府以来14年ぶり4度目のベスト4となります