小さい時に近所に
新しい中華料理屋が出来た。
夕方から朝まで仕事していた
母親の変わりに多い時は週の半分、
10年以上、夕飯はここで
出前を取って食っていた。
当時、電子レンジ無い家が多く
出来立て飯が食えなくてね…
だからここで温かい飯を頼んでたんだ…
安定安心の旨い店で口コミサイトには
出ないが40年近く毎日満席の人気店。
近所の憩いの店。
今でも週に1度は訪れる。が、
いつからか定休日が増え
やがて定休日以外の日も
休むようになっていた…
それでも
今日はやってるかな?
明日はどうかな?と店に行くが
ずっとシャッターが閉まったままだった…
さきほど0歳からの悪友から
店主のおじさんが亡くなったと
連絡が来た。
寡黙に口数少なく料理に打ち込む姿
腹減らした学生のオイラは
出前のバイクの音がするたび、
玄関に駆け寄りチャイムが鳴る前には
鍵を開けて待っていた。
オイラを育てた飯…
大好きな飯を作ってくれた
おじさんはもういない…
話した事なんて全然無い。
でも、なぜだか涙が溢れて止まらない。
おじさん、今までお疲れさまでした。
オイラを育ててくれて
ありがとうございました。




