主人公と彼女の関係は明示的には何か変わったわけではない。
いつだって「他人」である。
だけど、最初は本当に「赤」の他人だった。
だが今は、婚約を交わし永遠の愛を誓った2人のようにも見える・・・「他人」なのだ。
この揺らいでぷつりと離れて消えてしまいそうな絶妙な距離感を
揺らぐ事無く描写しているあたりが、本当に匠と言わざるを得ない。