思い立って久しぶりにしっかりとブログを書いてみようかと思います。
先日、BURTUSという雑誌でBAR特集が掲載されておりました。
どちらもお店も知り合いばかりで、今の日本におけるBAR空間の新しい形が詰まった一冊となっております。
2021年に移転をした新しいNO‘AGEも、ある意味新しいBARの形であると思っております。
私のお店は、今までのオーセンティックなバーから日本古来からの茶と酒とお料理を提供をする茶寮のスタイルに変わりました。
茶の名産地である静岡で、茶を使用したカクテルの世界観は、ここでしか楽しめない味わいでもあり空間であり、時間だと思います。
その茶と料理を合わせながら、懐石のようにゆるりと時間を過ごしてもらうためのしつらえとして、和モダンな内装で茶室のような空間に仕上げております。
沸々とわく茶釜の湯気の横には、時には紅蓮の灯りの鉄板を設置して、料理を作りながらティーカクテルという形で、ペアリングのためのドリンクを仕上げていく。
ミスマッチで違和感で不思議な空間でもありますが、それがまた私らしくていいのではないかと思います。
日本のオーセンティックバーは、茶室に見立てている部分が多くあります。
マスターである亭主が、お客様をお迎えするためのしつらえを、各々の中にある美意識と音楽でも作り上げていく時間。そこでもてなされるさまざまな酒の種類。ある意味、亭主のこだわりがそこに詰まっているわけでもある。
そして、カウンターに座る客は上下の関係もなく、全て平等であることが私のBARの美德の一つであると思う。
自ずと常連のお客様とそうでない一見のお客様でも、全て平等に扱うのが亭主の勤めであり、また常連のお客様であるのであれば、初見のお客様を亭主と共にもてなす気遣いもあれば、そのお店は本当に良い店であり空間を作り上げていると感じ入る。
私は、今のお店が6席しかないことが、その意味をはっきりとさせていく空間になるのではないかと期待して止みません。
まだまだこれから作り上げていく余白がたくさんあるお店であると感じる、NO‘AGE concentre'は始まったばかりである。

