本日の1枚は、BOOM BOOM SATELLITESの最後の作品となった

LAY YOUR HANDS ON ME」です。


1997年のデビューから20年を目前にして、

このEPが最終作となってしまったその理由とは、

デビュー時から幾度も発病し、

その度に奇跡的に乗り越えてきた川島道行の持病、脳腫瘍の再発でした。

ついに手術も投薬治療も敵わない状態となってしまったこの病の進行は

彼を再びステージに立たせることができない・・・

また、フルアルバムの制作も不可能という状態にまで追い込んでしまい

この4曲入りのEPの完成をもって、

「活動を終了し、川島さんの残った時間は家族とともに過ごす時間として使ってもらう」

という決断をすることになってしまったのです。


前作「SHINE LIKE A BILLION SUNS」からこの「終わり」を見据えた、というか

「激しさ」から「美しさ」に軸足を移してきたなぁ、と思える曲が増えてきたのですが

(前作、激しい曲もありましたけどね)

最終作となった今作は全4曲それぞれが「美しい」曲であるとともに

歌ものである2曲の歌詞はどちらも「別れ」を思わせる内容となっている

(特に「LAY YOUR HANDS ON ME」は・・・)

そんな「切なさ=刹那さ」が満ちたEPであり

最後の曲である「NARCOSIS」(タイトルの意味は「昏睡」)の

最後は川島さんのブレス音で終わる、というのも

この二人の終わりにはふさわしいのかもしれないなぁ、と思わされます。


川島さんの残された時間が穏やかなものであってほしい、と思うとともに

中野さんのこれからの音楽活動もまた実り多いものであってほしい、と

心の底から思うものであります。

しばらくはプロモーション活動で忙しかったり、

またはそれこそ集金目的のベストとか出してくれても構わないので

そちらの作業などがあるにしても、中野さんという才能がBBSの終わりとともに

このまま埋もれてしまう、ということはあってはならないと思いますので。


2016年7月現在、オフィシャルサイトでは多くのミュージシャンたちからの

彼らへ送られたメッセージを見ることができます。

この二人が日本の、そして世界の音楽シーンに与えてきた影響に

改めて思いを馳せたくなる、そんな作品です。



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さすがに1年以上こっちを休んでしれっと更新再開もなんか居心地が悪いので

ちょっとしたご挨拶エントリも書いておこうかなぁと。


休んでた理由としては「毎日更新」って縛りをなくしても

短い間隔でCDレビュー書いていくのがちっとつらいなぁ、と思っていて

占いとかアメコミとか映画の「Rimshot!!!!」というブログもあるので

ちょっと一本化しようかなぁ、と思っていたわけでございます。


で、Rimshot!!!!のほうをぼちぼち書いていたのですが

最近自己啓発書を読んだりして「あ、もっと発信してえな」と思いまして

7月に入って風呂に入ってるときに「そういえば音楽ブログ再開してみようかな」と

思い至り、今回の復活に至ったわけでございます。

たぶんストックが切れるか飽きるまでやるつもり。

当面の目標としてはKIRINJIのニューアルバムまではやりたいかなぁ。


休んでた間に変わったことといえば、

長崎からタワーレコードが無くなったこと、が一番大きいかもしれません。

bounceで最新情報が得られなくなり、TSUTAYA等では入ってくるCDがあまりに限られ、

CDで買う派の古い人間としてはかなり辛い現状になってしまったことは確かです。

まぁamazonとかでなんとかしようはあるのですが、

それでも「新しい音楽との出会い」はかなり減ってしまった感があります。

(タワレコ長崎店のジャズ試聴機、大好きだったんだよ)

それでもTwitterなどでの新しい音楽との出会いをうまく活かしつつ、

「このバンドはいいぞ」と思ったものをこちらで伝えられたらいいなぁ、と

そんな思いを胸にこちらもぼちぼちやっていきたいと思います。


うわ、丸1年以上更新してなかった。

ということで存在忘れていた方も多いのではないでしょうか。

「1Day,1Disc」久しぶりに帰ってまいりました。


というわけで復帰一発目(続くのかな)は

「Rimshot!!!!」のほうでも書きましたが、

FISHMANS25周年記念でリリースされたライブアルバム

LONG SEASON '96~7 96.12.26 赤坂BLITZ」です。


35分1曲という大作「LONG SEASON」をリリースして行ったツアー。

再現不可能、とも言われたこの大作を完全再現したこのライブは

これまで部分的に「8月の現状」などに収録されてきましたが

今回は1曲目から最後までをCD2枚に完全収録!という、佐藤存命時ラストライブとなった

今回のライブからほぼ丸2年後となる「男達の別れ」と同じスタイルとなっています。

(ここまでは上記のよろずブログ「Rimshot!!!!」のコピペですw)


「Oh Slime」でのメンバー紹介から始まるのは「男達の別れ」と同じであり、

「Smilin' Days, Summer Holiday」「ナイトクルージング」は両ライブで演奏されていますが

やはり2年間の時間の流れは大きく、アレンジ、佐藤伸治の歌い方も

それぞれ大きな違いを感じます。

今回のライブのほうがサウンドが全体的に軽やか、というか・・・

この後にリリースされたアルバムである「宇宙 日本 世田谷」と

その後のさまざまな出来事がバンドのカラーを少し変えたのかなぁ、とも

思ってしまう部分もあるわけですが、今作のバンドサウンドの軽やかさも

それはそれで魅力である、とは思うわけです。

もちろん、FISHMANSの最大の魅力であるふわっとした「浮遊感」は

どちらにも共通しているわけではあるのですが。


これからFISHMANSを聴いてみよう、という方のとっかかりの1枚・・・は

やはりスタジオ盤かベスト盤のほうがいいと思うのですが

(「空中」「宇宙」も再販されてますしね。2枚目のほうはどっちもつかないけど)

空中キャンプ」「LONG SEASON」を聴いたら次はこのライブ盤に触れてほしいなぁ、と

思わされる作品でございました。





LONG SEASON’96~7 96.12.26 赤坂BLITZ/フィッシュマンズ
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はい、ずいぶんのご無沙汰でございました。

そして次回予告と違う内容になっております。

(「Singing Bird」も近いうちにやりますが)

クリスマスだからクリスマスソング、というわけで久々の復活です。


2013年4月の堀込泰行の脱退、そして新メンバーの加入によって

「キリンジ」は「KIRINJI」になりました。

キリンジ時代からのツアーメンバーであった楠均、千ヶ崎学、田村玄一に

シンガーソングライターとして活躍するコトリンゴ、

スタジオミュージシャンとしての活動が主だった弓木英梨乃の二人の女性メンバー、

そして、堀込高樹の6人。

2013年の夏フェスで初お目見え、12月に(ニコニコ生放送での配信も行った)初ワンマンと

ライブでそのサウンドを見せていました。

キリンジ時代の楽曲、高樹ソロ楽曲、カバー曲に

(KIRINJI初音源は大貫妙子トリビュート収録の「黒のクレール」でした)

何曲かの新曲。

そんな新曲たちも含めた、新生KIRINJIの1stアルバムであり

キリンジ時代から通算11枚目のオリジナルアルバムがこの「11」です。


新生KIRINJI最大の特徴は「全員がヴォーカルを執ることができる」こと。

ソロシンガーとして活躍しているコトリンゴは言うに及ばず、

高樹をメインにしつつも、曲によっては弓木、楠がメインヴォーカルを執り

そして全員がコーラスを執ることもできるのがこのバンドの特徴であり

その声の多彩さが、堀込高樹という稀有な才能を持つソングライターの世界を

よりカラフルに彩っている、ということが、この1枚のアルバムからも十二分に感じられます。

(高樹のヴォーカルとしての技量も、かなりのレベルアップをしているように思います)


KIRINJIとしての新たな船出を声高らかに宣言した「進水式」、

シンガーの多さを活かし、カラフルに青春の1ページを切り取った「だれかさんとだれかさんが」、

ユーモラスに怪しい極彩色の風景を描く「雲呑ガール」、

コトリンゴを主演女優(メインヴォーカル)とした聴くサスペンス劇場「fugitive」、

楠をメインボーカルにした軽やかな「ONNA-DARAKE!」、

兄弟時代の楽曲をよりマッドに編み直した「シーサイド・シークェンス~人喰いマーメイドとの死闘篇」の前半から

ミニマルなインスト曲「狐の嫁入り」、

穏やかな父の顔を見せる「虹を創ろう」、

堀込高樹の真骨頂ともいえる世界観を描く「ジャメヴ デジャヴ」、

弓木メインボーカルのかわいらしい1曲「クリスマスソングを何か」、

澄み切った空気感の「心晴れ晴れ」の後半、と

前半で新生KIRINJIの多彩さを見せ、

後半ではキリンジ時代からの(彼らなりの)王道を感じさせることで

このバンドのもつ魅力をキリンジ時代からのファンにも、

今回初めて彼らの音楽に触れる層にも全力で伝えようとする、

そんなアルバムであるように感じました。


今作ではすべてが堀込高樹作詞・曲のナンバーであり、

それこそがKIRINJIというバンドの魅力のひとつ、ではあるのですが

それぞれの活動ではソングライターも行うメンバーたちであるため

次作では高樹以外が作った曲を高樹が歌う・・・という

そんな展開も期待したいな、と思いつつ、

2014年を代表する名盤のひとつ、に挙げても異論は出ないであろう

このアルバムをじっくりと聴きこんでいきたいと思います。




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前回に引き続き、B'z物件です。

(お分かりのとおり、たぶん次回も続きます)

というわけで今日の1枚は松本孝弘最新ソロアルバム「New Horizon」です。


ラリー・カールトンとの「Take Your Pick」でグラミー賞を受賞、

そして世界デビュー盤「Strings Of My Soul」リリースからほぼ2年。

B'z25周年イヤーを挿んでリリースされた今作も

松本のこれまでの音楽人生を振り返るような選曲も含まれた

フュージョン色の強いアルバムに仕上がりました。


CM曲にもなったタイトル曲「New Horizon」、

かつて1stソロアルバムでもカバーしたスタンダード曲「Take 5」、

女性ヴォーカルがおしゃれな「Feel like a woman tonite」など

これからの蒸し暑い季節も涼やかにしてくれるような

大人のフュージョンサウンドに満ちたアルバムとなっているわけですが

桑名正博の「月のあかり」、ガロの「学生街の喫茶店」といった

松本の体に染み込んだ「日本の歌」を爽やかに、ムーディに弾く

そのサウンドに「B'zサウンドの原点」のひとつを感じられたようにも思えます。


ソロ活動初期やB'zでのいかにもな「ロックギタリスト」な動のサウンドと

今作を含めた近年のソロ作で見せる静のフュージョンサウンド。

自分も含めた年齢が上がるとともにこういうサウンドを心地よく感じるようになった

B'zファンにとってもうれしく気持ちいいアルバムだなぁ、と思いました。


今作もアメリカでのリリース予定があるとか。

「Take Your Pick」のグラミーは「ラリー・カールトンの新作アルバムとして」の

受賞だったようにも思えますので、

いつかは「Tak Matsumotoとして」受賞する日がくるといいなぁ・・・とも思います。






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