第6回 石川ただよし バリバリ訪問!
農業法人合同会社ネクサスグリーン
就労継続支援B型 アグリ園(久喜市吉羽)
(写真:中央が吉田雅代表、右隣に私、ほか久喜市議の皆様)
同園は久喜市にお住いの若手営農者、吉田雅代表が設立、運営しています。
吉田代表が祖父の農園を継ぎ、親戚に障がいのある子がいることから障がい者の就労支援施設を2020年3月に設立・運営を始めたということです。
同園では、農場で栽培する埼玉県・久喜市特産の梨、ネギ、しいたけなどの加工、出荷などを行っています。
就労継続支援施設B型とは、法に基づいて障がいの状態によって企業などでの一般就労が難しい方に働く場を提供し生活の知識や技術の向上を目指す施設です。
雇用契約は結びませんが、作業を行った分の報酬を受け取ります。
同園では市内外から10人が利用していて、人によって違いますが月に2万円前後の報酬を得ているということでした。
作業は室内と室外の作業に分かれて、時間帯や日によって交替しているということです。
この日の室内作業は、出荷時に袋に詰める袋へのラベル貼りやしいたけの選別などを行っていました。
(写真:ネギの加工施設内)
同園から車で10分移動した所には、農園と作業所がありネギやしいたけの栽培補助、出荷に向けた作業をしています。
収穫したネギを機械にかけて皮を剥き、同じ長さに切りそろえています。屋外作業といっても屋根はあり、全天候型の作業場です。
作業場の隣には、皆さんが休憩をしたり食事ができるように冷暖房の休憩室が設置されています。
(写真:しいたけを栽培する施設)
しいたけの栽培施設はネギ加工所の隣に建ち、室内は年を通じて一定の温度を保っています。
中に入ると、ひんやりと涼しさを感じました。
久喜市でしいたけ栽培はあまり聞くことがなく、珍しいと思います。しいたけは1年を通じて栽培できるので、安定供給ができて利用者の作業継続にも役立っているとのことでした。
(写真:しいたけ栽培施設内)
同園では食に関わる農業を通じて、育てる楽しさや働く楽しさを感じられる施設として、やりがいに繋がるように支援をしているということです。
1日は、通ってくる利用者もいますが、久喜駅などからの送迎も行っているそうで、午前9時の朝礼から始まります。作業の合間に休憩を入れながら、午後4時にはお仕事が終わります。
この日は利用者が少ない日ということでしたが、お会いする皆さんが楽しそうに作業をしていました。
吉田代表は若手営農者として、農業の未来を見据えながら障がい者の可能性を伸ばすために頑張っていました。9月から稼働する久喜市学校給食センターにも栽培した野菜を納品する予定ということです。
埼玉県も農福連携(農業分野への福祉の参入や協力・連携)を進めています。
今後の皆様のご発展を心よりご祈念いたします。
吉田代表を始めご協力を頂きました皆様、ありがとうございました。