ポトスライムの舟クチコミを見る2009年作品
芥川賞受賞作、と言うことで図書館で借りて読んでみた。
そういえば芥川賞受賞作って読んだことあったっけ???
あ、村上龍の「限りなく透明に近いブルー」だけだなあww
そもそも芥川賞って純文学に与えられる賞だったと思うのですが、
本作は純文学ですか?
契約社員として淡々と働くナガセの生活を切り取った表題作を読んで、まずはじめにそう思った。
自分的には舞台が関西で全編通して会話に出てくる関西弁が
非常に心地よいのだが、なぜか作品に入り込めないんです。
性に合わないのかなあ??
主人公の心情にもあまり共感できなくって、ちょっとガッカリ。
が、一緒に収録されている「十二月の窓辺」がわりと面白かったのでとりあえず帳尻は合ったかな???
「十二月の窓辺」は新入社員が上司のパワハラを受けながら
段々と心が折れていく様をつづった物語ですが、
こちらのほうがリアリティに富んでいて面白かったです。
多分に自分を投影させやすかった、ということも理由としてはあります。
私も実際パワハラに悩んでうつ病になり自殺未遂をして今は無職の状態ですが、作中に出てくるV係長の追い込み方が自分の実体験と非常に重なり、背筋が寒くなりました。
とまああまり良い印象を持たなかった本ですが、
文体は非常に読みやすいので、さらっと読めます。
もしかしたらその軽めの文体がゆえ、内容の重さを
上手く受け止められなかったのかもしれません。
2作の共通点は主人公の女性があまり生き生きとしていない点。
そこが「今」を表現しているのかもしれませんね。
ただホントにそうなんだろうか?
ホントに今の女性契約社員さんや派遣社員さんはこんな生き方、
考え方をしてるんだろうか?
「現代の蟹工船」と評された表題作ですが、ちょっと疑問が残りましたね。
芥川賞の選者の方々は、そのような境遇の人たちの思考回路を理解してるのかな?
もしかしたら他に芥川賞たるポイントがあるのかもしれないですが、僕には読みとれませんでした。残念!
期待して読んだだけにちょっと厳しい評価になっちゃいましたが、
少し時期を置いてもう一度読んでみたほうがいいかもしれないですねww