2020年最初の旅行は18きっぷで広島でした。
実は直前まで富士山を見に静岡一泊の予定でしたが、じゃらんの期間&宿限定1000円クーポンが手に入り、利用出来そうなのが広島だったので変更したのです。

広島市へは昔夜行快速の「ムーンライト山陽」が走っていた頃は何度も行ったのですが、ここ10年来は県東部しか行ってません。

岡山駅に到着した115系山陽地区末期色に塗られた普通。
この辺りはまだ国鉄型電車が健在です。

しかし、糸崎以西は全車両新型の227系に置き換えられ、2年前に乗った呉線も全車両227系になってました。
227系広行呉線普通、三原駅

227系は呉線の風光明媚な瀬戸内路をのんびりと走ります。
しかし、あまりにもノロノロ運転なので、せっかくの227系の性能が生かされません。
これなら2年前に乗った国鉄型105系のままでも良かったのではないのでしょうか。
まぁ転換クロスシートの227系の方が快適ですけどね(笑)

初日の目的地呉駅に到着、呉は15年以上前に一度訪れました。呉駅舎は当時のままですが、駅前にあった呉そごうは閉店し、海側に新しい商業ビルが建って随分風景が変化していました。

呉は軍事観光都市に変貌していました。
呉のランドマークになってる潜水艦あきしおを展示している、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)前にある
大日本帝国海軍の戦艦陸奥の41センチ主砲身とスクリュー。

大和ミュージアムの看板は1/10スケールの戦艦大和の模型

1/10でも圧倒的な迫力がありました。
新東宝映画の戦艦大和も大和ミュージアムに負けない大掛かりな艦中央部のセットを作っていましたが、あれはどうなったのかな?

人間魚雷と呼ばれた特攻潜水艦の回天
実物は想像より小さく感じました。

零式艦上戦闘機六二型
復元された本物の零戦です。

館内は日本軍や呉で建造された軍艦の資料が多数あり、ミニシアターもあるので、じっくりと見たら結構時間が経ってしまいました。
1/10大和、回天、零戦、どれも印象に残りましたが、一番印象に残ったのは、呉市内から見た原爆キノコ雲の写真でした。

呉港の写真です。ここの造船所で戦艦大和も造られました。
ここから海軍兵学校があった江田島行きのフェリーが出ていますし、軍や戦争に興味がある方は呉と合わせて旅行するのがいいでしょうね。

呉を離れ、今宵の宿の最寄り駅の西広島駅に到着。
初めて降りた駅ですが、庶民的な感じの街並みで気に入りました。

最寄り駅と言っても、歩いて20分以上掛かりましたが、中区河原町にある宿「セジュールインカプセル広島」です。

一番角の部屋でした。柱の出っ張り等で広く感じられませんでしたが、実際はそこそこの広さはあるようです。

椅子と机もありますが、あくまでもカプセルホテルの個室だからなのか?ドアがアコーディオン式で鍵が掛けられません。(実質簡易個室)
部屋に大型のロッカーが置いてあり、貴重品はここに入れて鍵を掛けられますが、ロッカーなんて要らないから、鍵かけられるドアの方がいいですね。
向い側はカプセルルームが並んでいますので…

何とベッドはカプセルと同タイプで、この部屋は下段を使い、上段は隣の部屋が使ってます。
スペースの有効利用で、かつての寝台特急B個室やフェリーの個室にも採用されたやり方です。
ベットにTVがあるのは別にいいのですが、イヤホン専用になっているのがちょっとw

後、当然トイレは部屋にありませんし、お風呂は無くシャワーだけです。
しかし、アメニティーは凄く充実しており、何よりオープンして2年しか経っていないので凄く綺麗です。
雰囲気的には3年前の正月に泊まった浜松のホテルに近いです。

朝食はビジネスホテルによくあるバイキングスタイルです。
先ずは和食を食べて。

その後洋食をいただきました。
コーヒーも美味しかったですし、牛乳があったのが良かったです。
料金は朝食付きで4500円。今回クーポンを使えたので3500円で泊まれましたので満足していますが、定価ならどうかな?4500円払うなら完全個室で朝食付きのホテルもありますからね。

2日目のミュージアムに向かって歩きました。
平和記念公園から原爆ドーム前を通り。

広島市の中心街・紙屋町を抜けると。

目的地のひろしま美術館に着きました。
ヤフオクで企画展の岸田劉生展を格安で手に入れたのですが、目的は常設展示の印象派絵画です。
美術館中央に丸い建物があり、中に入ると中央にアリスティドマイヨールのヴィーナス像が置かれています。
四つの部屋に分かれて、300点の所蔵から約90点を展示しています。
国内の美術館でこれほどの印象派絵画が所蔵されている所は稀です。

ここは写真撮影OKなんです。
大好きなラウル・デュフィの絵「エプソム、ダービーの行進」がありましたので撮りました。
以前訪れた時は展示していなかったので、鑑賞出来てよかったです。

ひろしま美術館で一番の作品と思われるゴッホの「ドービニーの庭」も撮ったのですが、あいにくピンボケしたため掲載は見合わせます。
8万円するレプリカも売っていましたが、本物の雰囲気が出てて良かったです。

もう一枚アンリ・マティスの「赤い室内の緑衣の女」を載せておきます。
印象派絵画のコーナーは監視員も居なくて、好きなだけ絵画を鑑賞出来て最高でした。
ひろしま美術館のサイトを見ると、現在展示されている絵画を確認出来るそうなので、チェックしてまた行くつもりです。

広島城です。
この一帯も前に訪れた時より随分と整備されています。

広島城は別名「鯉城」とも言われて、堀には鯉が泳いでいました。

ひろしま美術館で予想以上に長く滞在したので、このまま帰る事にしました。
広島駅の隣駅の新白島駅から乗車。
ここは2015年に開設された新しい駅で、ここからなら広島市電に乗らずとも中心街まで歩いて行けますね。

227系に乗って終点の糸崎駅で時間待ち。
かつては広島東部の鉄道の要衝で寝台特急も停車した糸崎駅も、昼間は駅員が居ない状態まで寂れていました。

糸崎駅からは115系原色の電車に乗る事が出来ました♪
この車両もいつまで現役でいられるか分かりませんが、呉線なら暫く活躍出来るのになと思いました。

今回は思わぬクーポン配布で急遽旅行行程を変えたわけですけど、収穫も多かったので満足しています。