2月、東京国立近代美術館フィルムセンターで、発掘された映画たち2018が開催され、
星輝美さん主演映画の「狂熱の果て」が上映されました。

是非とも行って観たかったのですが、2回しか上映されなかったのでスケジュールの都合で断念しました。

ツイッターを見ると、「狂熱の果て」について、色々書かれていましたので、それを基にブログにします。

狂熱の果て(78分・35mm・白黒)
2018年2月2日7:00 PM@大ホール 2018年2月20日3:00 PM@大ホール
1961(佐川プロ)(監・脚)山際永三(原)秋本マサミ(脚)山田健(撮)岡田公直(美)宮沢計次(音)林光、萩原秀樹(出)星輝美、松原緑郎、藤木孝、奈良あけみ、柏木優子、鳴門洋二、沢村みつ子、利根はる恵、秋本マサミ、中岡慎太郎、大谷くにお

ジャズと車と痴戯に明け暮れる「六本木族」の若者たちを待ちうける虚無と退廃を、過剰な演出で描破したもう一つのヌーヴェル・ヴァーグ。倒産後の新東宝作品を配給した大宝の第1回配給作品となったが、同社も1年後には解散。本作がデビューとなった山際永三監督による入念な調査により、原版の受贈とプリント作製が可能になった。

東京国立近代美術館フィルムセンターのサイトには、このように紹介されています。
星輝美さんの役は高校生の牧野ミチです。
輝美さん主演3作品は高校生ばかりだったのか、まぁ「少女妻 恐るべき十六才」は擬似高校生でしたが。

東京国立近代美術館フィルムセンターは300席程あり、満員になることはあまり無いそうですが、2月2日と20日の二回共満員になったそうですね。
しかも、2月2日には星輝美さんと山際永三監督が来場していて、観客席から挨拶したそうです。

え~そうだったの!来場する予告は全くなかったのでサプライズだったんだ。


これは星輝美さんとトランペッター役の藤木孝さんのスチール写真ですが、藤木孝さんはデビュー作で、滅茶苦茶初々しかったそうですね。
このツイートが印象に残ったので載せます。

今日はフィルムセンターの特集上映で大宝作品「狂熱の果て」を鑑賞。 事前のアナウンスがなかったのにも関わらず、会場に山際永三監督がいらしてご挨拶をされたのにはビックリ! 本作が映画デヴューとなる藤木孝さんの芝居があまりにも初々しくて、観ていて気恥ずかしさを感じてしまった……(^^; 
返信 リツイート いいね 2/20(火) 21:46

山際永三監督は20日にも来場していたのですね。
自身の初監督作品で唯一の劇場作品ですから、上映されて感慨深かった事でしょうね。


これは当時の「狂熱の果て」の新聞広告。
直前まで上映映画館が決まらなかったそうで、大宝映画は出発から苦境でした。

始めに貼った「狂熱の果て」のポスターは石井輝男プロの下村 健さんの所有物で、2日に輝美さんと山際監督にサインしてもらったのです。

下村さんは、ヤフオクで落札した雑誌にも輝美さんにサインして貰ってます。
あ~羨ましいな。

今回の「狂熱の果て」上映の盛況で、何れシネマヴェーラやフィルムセンターで再上映されると思いますが、山際監督が神戸出身なので、出来れば新長田の神戸映画資料館か、新開地の神戸アートビレッジセンターで上映して欲しいですね。