今回紹介する作品は
１９５９年（昭和３４年）富士映画製作 新東宝配給
「続スーパー・ジャイアンツ 毒蛾王国」
赤坂長義監督
あらすじ
謎の毒矢を使った宝石店襲撃事件が次々起こった。
捜査を担当した川田刑事（御木本伸介）が、城南大学に毒矢の分析を依頼すると、アフリカにある世界最古の王国、ビアス王国に居る毒蛾の物であることが分かった。
日本初の特撮ヒーロー映画「スーパージャイアンツシリーズ」９作目で最終作品です。
因みに富士映画とは、新東宝社長・大蔵貢氏の個人所有の映画会社で、ここの製作作品は、ただでさえ安い新東宝本体の作品よりも更に製作費が安く、収入は大蔵社長の取分が多くなる仕組みでした。
新東宝末期には、富士映画製作作品を乱発した為に、大蔵社長追放の原因の一つとされています。
「スーパージャイアンツ」は8作目から富士映画製作に移りましたが、より低予算になってしまったので、当初のスケールのある特撮映画は出来なくなってしまい、この作品は普通の事件物になっています。
スーパージャイアンツ（宇津井健）
エメラルド彗星から原水爆を禁止する為にやってきたスーパージャイアンツも、当初の目的から大幅に修正して、普通の事件にまで介入してきました(笑)
前作から地球人の姿では「大賀一平」を名乗っていましたが、今回は大賀一平とは言いませんでした。
孤児院「エンゼル学園」の則子ちゃん（中原栞）と文雄くん（原聖二）
偶然毒殺魔を見たのが忘れられずに、探偵として潜入捜査までやってしまいます。
文雄くんが主に活躍しますが、私的には「おばちゃんヘアー」の則子ちゃんが気になります(笑)
菱山英三（大原譲二）
元学者で、現在は菱山医院院長
学者時代はビアス王国の研究をして、学会に発表していました。
娘の菱山みち子（星輝美）
輝美さん、早くもデビュー３作目で念願のヒロイン役が回って来ました。
でも、子供たちの方が話の中心なんですね。
輝美さんの役はどちらかというと、やんちゃなツンデレ役が多いのですが、菱山みち子役は、最も清純な役だと思います。
川田刑事（御木本伸介）
毒殺魔捜査担当の中心人物
菱山医院が怪しいと睨み、菱山博士の工作にも騙されないのは流石ですが、スーパージャイアンツが現れると、捜査を丸投げしてしまいました。
川田刑事の執拗な追跡に、菱山博士は娘のみち子まで誘拐させて攪乱工作をしましたが、文雄くんの潜入捜査で組織のアジトがバレて、遂に菱山博士は正体を明かします。
ビアス王国国家転覆を狙う革命団の首領だったのです。
実の父親に誘拐された事を知り、「お父様、ひどい、ひどいわ～」と動揺する輝美さん。
「私は死んでもいいんです、お父様、悪いことはやめて下さい！」と懇願する輝美さんに対して、菱山博士は「お前は私の本当の娘ではないのだ、世間の目を誤魔化す為に親子として来たが、実は縁もゆかりもない他人なのだ、お前は小さい時に攫われて来たのだ！」と衝撃の告白
輝美さんたちが殺される寸前に、我らのスーパージャイアンツが登場。
輝美さんたちを救い出します。
テロリストたちはスーパージャイアンツに立ち向かいますが、何せ宇宙人相手にも勝っているのですから、一介のテロリストが勝てるわけありません。
しかし、今回は彼らを見逃してしまいました。
エンゼル学園に引き取られたものの、菱山博士から「衝撃の事実」を伝えられたショックから立ち直れない輝美さん。
子供たちは輝美さんを慰めますが、スーパージャイアンツは何故か輝美さんを無視します。
この演出が一番の謎ですね。
ビアス王国皇太子が来日！
革命団が仕掛けて来ると予想したスーパージャイアンツは、皇太子に扮装して革命団を取り押さえます。
ビアス王国皇太子役は当時のプロレスラーだったユセフ・トルコさん。
事件解決し、エンゼル学園の子供たちと別れを惜しむスーパージャイアンツ。
しかし、輝美さんには一言の声もかけませんでした。
あとがき
まず輝美さんの感想から
「何か博士の娘の役だったのかしら、その時着ていたセーターの柄だけしか覚えてないわ。変なこと覚えてますね。」(笑)
赤坂監督については
「全然覚えてないけど、何かメガネをかけたオジさん、って印象ですね。」(笑)
赤坂監督ですが、この後新東宝を辞めて東映に入社し、テレビドラマの「ナショナルキッド」の監督をします。
「ナショナルキッド」のストーリーが、このスケールダウンした「スーパージャイアンツ」に似ていますので、監督採用の条件として、「スーパージャイアンツ」のノウハウがあったのではないかと、個人的に勘ぐっています(笑)
尚「続スーパー・ジャイアンツ 毒蛾王国」の完全版をYouTubeで観る事が出来ます。
ただし、限定公開ですので、ここに動画を貼り付ける事が出来ません。
動画を観るには、YouTubeから検索しても出てきません。
ネット上から丹念に検索して下さい。
１９５９年（昭和３４年）富士映画製作 新東宝配給
「続スーパー・ジャイアンツ 毒蛾王国」
赤坂長義監督
あらすじ
謎の毒矢を使った宝石店襲撃事件が次々起こった。
捜査を担当した川田刑事（御木本伸介）が、城南大学に毒矢の分析を依頼すると、アフリカにある世界最古の王国、ビアス王国に居る毒蛾の物であることが分かった。
日本初の特撮ヒーロー映画「スーパージャイアンツシリーズ」９作目で最終作品です。
因みに富士映画とは、新東宝社長・大蔵貢氏の個人所有の映画会社で、ここの製作作品は、ただでさえ安い新東宝本体の作品よりも更に製作費が安く、収入は大蔵社長の取分が多くなる仕組みでした。
新東宝末期には、富士映画製作作品を乱発した為に、大蔵社長追放の原因の一つとされています。
「スーパージャイアンツ」は8作目から富士映画製作に移りましたが、より低予算になってしまったので、当初のスケールのある特撮映画は出来なくなってしまい、この作品は普通の事件物になっています。
スーパージャイアンツ（宇津井健）
エメラルド彗星から原水爆を禁止する為にやってきたスーパージャイアンツも、当初の目的から大幅に修正して、普通の事件にまで介入してきました(笑)
前作から地球人の姿では「大賀一平」を名乗っていましたが、今回は大賀一平とは言いませんでした。
孤児院「エンゼル学園」の則子ちゃん（中原栞）と文雄くん（原聖二）
偶然毒殺魔を見たのが忘れられずに、探偵として潜入捜査までやってしまいます。
文雄くんが主に活躍しますが、私的には「おばちゃんヘアー」の則子ちゃんが気になります(笑)
菱山英三（大原譲二）
元学者で、現在は菱山医院院長
学者時代はビアス王国の研究をして、学会に発表していました。
娘の菱山みち子（星輝美）
輝美さん、早くもデビュー３作目で念願のヒロイン役が回って来ました。
でも、子供たちの方が話の中心なんですね。
輝美さんの役はどちらかというと、やんちゃなツンデレ役が多いのですが、菱山みち子役は、最も清純な役だと思います。
川田刑事（御木本伸介）
毒殺魔捜査担当の中心人物
菱山医院が怪しいと睨み、菱山博士の工作にも騙されないのは流石ですが、スーパージャイアンツが現れると、捜査を丸投げしてしまいました。
川田刑事の執拗な追跡に、菱山博士は娘のみち子まで誘拐させて攪乱工作をしましたが、文雄くんの潜入捜査で組織のアジトがバレて、遂に菱山博士は正体を明かします。
ビアス王国国家転覆を狙う革命団の首領だったのです。
実の父親に誘拐された事を知り、「お父様、ひどい、ひどいわ～」と動揺する輝美さん。
「私は死んでもいいんです、お父様、悪いことはやめて下さい！」と懇願する輝美さんに対して、菱山博士は「お前は私の本当の娘ではないのだ、世間の目を誤魔化す為に親子として来たが、実は縁もゆかりもない他人なのだ、お前は小さい時に攫われて来たのだ！」と衝撃の告白
輝美さんたちが殺される寸前に、我らのスーパージャイアンツが登場。
輝美さんたちを救い出します。
テロリストたちはスーパージャイアンツに立ち向かいますが、何せ宇宙人相手にも勝っているのですから、一介のテロリストが勝てるわけありません。
しかし、今回は彼らを見逃してしまいました。
エンゼル学園に引き取られたものの、菱山博士から「衝撃の事実」を伝えられたショックから立ち直れない輝美さん。
子供たちは輝美さんを慰めますが、スーパージャイアンツは何故か輝美さんを無視します。
この演出が一番の謎ですね。
ビアス王国皇太子が来日！
革命団が仕掛けて来ると予想したスーパージャイアンツは、皇太子に扮装して革命団を取り押さえます。
ビアス王国皇太子役は当時のプロレスラーだったユセフ・トルコさん。
事件解決し、エンゼル学園の子供たちと別れを惜しむスーパージャイアンツ。
しかし、輝美さんには一言の声もかけませんでした。
あとがき
まず輝美さんの感想から
「何か博士の娘の役だったのかしら、その時着ていたセーターの柄だけしか覚えてないわ。変なこと覚えてますね。」(笑)
赤坂監督については
「全然覚えてないけど、何かメガネをかけたオジさん、って印象ですね。」(笑)
赤坂監督ですが、この後新東宝を辞めて東映に入社し、テレビドラマの「ナショナルキッド」の監督をします。
「ナショナルキッド」のストーリーが、このスケールダウンした「スーパージャイアンツ」に似ていますので、監督採用の条件として、「スーパージャイアンツ」のノウハウがあったのではないかと、個人的に勘ぐっています(笑)
尚「続スーパー・ジャイアンツ 毒蛾王国」の完全版をYouTubeで観る事が出来ます。
ただし、限定公開ですので、ここに動画を貼り付ける事が出来ません。
動画を観るには、YouTubeから検索しても出てきません。
ネット上から丹念に検索して下さい。