恋にめざめる頃

今回紹介する作品は

１９６９年(昭和４４年)東宝
「恋にめざめる頃」

浅野正雄監督

あらすじ
大企業のＢＧ(ＯＬ)の山本君子(酒井和歌子)はボーイフレンドも多数居て幸せな生活を送っていたが、小さい時に愛人の所に行ってしまった父親への想いが断ち切れない！

戦前の作品 成瀬巳喜男監督の「妻よ薔薇のやうに」のリメイクです。

主人公・山本君子役の酒井和歌子

酒井和歌子さんは内藤洋子さんと並ぶ東宝二大アイドル女優の一人で、私のお気に入りでしたが中々紹介出来ず、今回ようやく当ブログ初登場

君子の父親山本俊作(土家嘉男)

彼は「利口過ぎる妻」(草笛光子)と君子を捨てて福島県猪苗代で愛人の雪子(市川悦子)と子供二人と暮らしている。

なんとも利己主義（笑）な男ですが、猪苗代では普通の父親です。



和歌子さんは親類の結婚式に父親を参列させる為に猪苗代に行く

父親と会うと和歌子さんは「ファザコン」の要素を出しまくり、雪の斜面を二人で転がったりして大興奮ｗ

和歌子さんは愛人の雪子(市川悦子)とその子供二人と対面

和歌子さんと異母兄弟になる姉の方(永野ゆかり)は警戒心を抱くが、雪子は冷静そのもので、和歌子さんに家族団らんを見せつける！

土家嘉男も完全にこちら側の人で、猪苗代から東京まで和歌子さんの涙ぐましい父親引き戻し作戦にも全く動じませんでした。


他者のブログを読むと、オリジナルの「妻よ薔薇のやうに」では特に市川悦子の役がもっとドロドロとしているらしいですが、あくまでも和歌子さんの青春映画ですから、その辺はあっさりしてました。

和歌子さんの入浴シーンです


そして鉄道シーン

４８１系特急「やまびこ」

４８１系特急「ひばり」

Ｃ５７形蒸気機関車
磐越西線を走行しています。

Ｃ５７形１号機です



あとがき
結局土家嘉男は猪苗代に戻って行きますが、和歌子さんのセリフが凄い

「お父さんなんか、あの田舎の人たちにくれてやればいいわ！」


成瀬巳喜男監督のリメイクとはいえ、アイドル女優に地方蔑視のセリフを言わせるとは



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