今回紹介する作品は、1970年(昭和45年)大映制作・ダイニチ映配配給
「ボクは五才」


湯浅憲明監督





YouTubeは主人公役の岡本健くんが歌う主題歌


この主題歌は大映レコードから発売された様ですが、これは劇中で使った音源を編集したものです。



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あらすじ
高知市郊外の祖父母宅に住む5才の幼稚園児•奥村太郎(岡本健)は大阪に出稼ぎに行った父親(宇津井健)が全然帰らないので、父親会いたさに高知から大阪迄の400キロを一人無銭旅行を実行した実話の映画化です。


ビックリマーク尚、この作品は急行「鷲羽」や「あしずり」等鉄道シーン満載なんですが、鉄道シーンについては2011年の10月~11月にかけて当ブログで掲載済みですので、今回は登場人物中心のブログにします。


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この子が主人公・奥村太郎役の岡本健

自然体でひたむきな演技は心を打ちます。

奥村太郎くんは5才で高知から大阪迄400キロを一人で無銭旅行しましたが、実は私も5才の時に無銭旅行の経験があります。

親戚らと神戸から岸和田に行ったのですが、私が迷子になってしまい、私一人で南海電車・大阪市営地下鉄・阪神電車を乗り継いで自宅に帰りました。

奥村太郎くんの400キロには遠く及びませんが、1/10の40キロを一人で無銭旅行しました(笑)

なので、この作品は非常に共感してしまいますねニコニコ

尚、岡本健は現在著名なグラフィックデザイナーとして活躍している様です。

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太郎くんが会いたかった父親役の宇津井健

彼はこの当時もう大映所属ではなく、独立会社の大映テレビ室所属になっておりまして、TBS「ザ・ガードマン」が中心でした。

劇中もあまり登場シーンはありませんでしたが、彼としては珍しい歌を歌うシーン(よさこい節)がありました。

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太郎くんの祖父役の左卜全

独特の自然体の演技が良いですね^ ^

しかし、彼は翌年癌で死去しまして、どうやらこの作品が最後の映画出演みたいです。

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太郎くんの祖母役の北林谷栄

左卜全が彼女を軽んじている事に何時も腹を立てています。

芸達者な脇役陣が多い中で彼女の演技が一番光っていました。

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タバコ屋のおばさん役のミヤコ蝶々

太郎くんを何時も監視していました。

ミヤコ蝶々と左卜全や北林谷栄との絡みが一切ありませんでしたが、彼女はかなり短期間の高知ロケで帰ったそうです。

ミヤコ蝶々の登場シーンは結構ありますから、ほとんどNG無しで撮影したのでしょう。



そして大映末期に活躍した女優陣も出演
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太郎くんが通う幼稚園の先生役の八代順子

彼女は高知県出身なんですが、何故かほとんど土佐弁を喋りませんでした。

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太郎くんがタダ乗りしたバスのガイド役の川崎あかね

私の好きな女優さんですニコニコ

彼女はその後大映最後の作品「蜘蛛の湯女」で念願の初主演を果たしました。

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子供向けを意識した作品ながら、ダイニチ映配ということでこういうシーンも(笑)

大歩危でのヒッピーによるボディペインティングショー



最後にこのシーン
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高松駅構内の立ち喰い讃岐うどん屋

宇高連絡船があった当時、私も此処で讃岐うどんを食べましたが絶品の味でした[みんな:01]


ビックリマークYouTubeには「ボクは五才」の動画を分割してUPされてノーカットで観られる様ですが、当ブログで貼り付けた「仲間たち」のダイジェスト版の動画が、当ブログを観たどなたかの通報で削除されてしまいましたので、今後は基本的に映画動画の貼り付けは遠慮します。