今回紹介する作品は1967年(昭和42年)日活
「喜劇 大風呂敷」


中平康監督

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あらすじ
戦時中に満州の馬賊に居た大野馬六(藤田まこと)は第二次世界大戦が終結した事を知らずにベトナム戦争の戦場にひょっこり現れた!


日活作品ですが、ドリフや「笑点」大喜利メンバーが登場する、キャストもストーリーも超異色な喜劇映画です。

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大野馬六役の藤田まこと

日本帰国後、故郷の「四国」を買い取る途方もない計画を建てて金儲けに勤しむ。

この当時の藤田まことは、代表作の「てなもんや三度笠」が低迷して来た頃で、次の代表作になる「必殺シリーズ」迄の端境期になります。

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馬六の恋人だった島野秋代役の芦川いづみ


彼女が居なければ何処の作品か全く判かりませんね(笑)


残念ながら彼女の登場時間はあまり多くありませんでしたが、凛とした彼女特有の演技は光っています。

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秋代の主人・島野健吉役の三遊亭円楽

彼も四国独立運動を計画する途方もない役を演じております。

この当時の円楽さんは笑点大喜利の司会者ではなく、大喜利メンバーでした。

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御覧の旗が「独立国四国」の国旗であります。

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ベトナムで一緒になった今井建設社長・今井吉三(花沢徳衛)との博打勝負で、馬六の婚約者にされた吉三の娘・友子役の木の実ナナ

本来のヒロインがあまり登場しませんので、彼女が実質的なヒロインですね。

木の実ナナさんは現在とかなりイメージが違いますね。

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今井建設社員として、笑点大喜利メンバーの桂歌丸と柳亭小痴楽が出演

左端が今井社長・花沢徳衛

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ドリフターズのメンバー、荒井注 高木ブー 加藤茶が今井建設と対立する建設会社の工作員として登場ビックリマーク

ドリフターズと藤田まことは当時渡辺プロに所属していて、お互いの主演作品にゲスト出演していました。

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最後に、ベトナム出兵のアメリカ兵から詐欺師になったロバーツ役のロベルト・バルボン

元阪急ブレーブスの選手で、テレビや映画・CMにも出演したタレント外人野球選手第一号であるお方です。

確か「那智黒」のCMに出ていた記憶があるのですが。



日活と判る役者は芦川いづみだけで、その他の喜劇メンバーも、ミヤコ蝶々や左とん平・小松政夫などが登場し、四国独立とか相当奇想天外なストーリーで何だかよく分からない所が楽しい喜劇映画でしたニコニコ


そして藤田まことが歌う主題歌「あほんだら音頭」が非常に楽しい歌なんですが、
YouTubeに無かったのが非常に残念です。



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