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今日からは前回に引き続き中川信夫監督作品から。
昭和29年新東宝「ほらふき丹次」です。


あらすじ
北海道のある農村に住む丹次(藤田進)は大ぼら吹きで有名だが、心は純粋な男です。

そして、刑務所を脱獄した凶悪犯(稲葉義男)に父親を殺された娘はつこ(安西郷子)を引き取り一緒に暮らす事になる。


中川信夫監督は名作「東海道四谷怪談」等の怪談映画の巨匠として知られておりますが、撮った怪談映画は10本に満たず、元々は普通の時代劇監督であります。

そして、中川監督が得意なのは農村風景を映した映画なのです。

これは彼独特の美意識がそうさせたもので、この「ほらふき丹次」にもそういった映像が出てきます。

そして主演・丹次役の藤田進(下の写真)ですが、この作品の映画権を買い取り、彼の持ち込みでこの映画が完成しました。

それだけに、丹次役に情熱を入れているのが映像を観て判ります。