私がケア帽子専門ブランドを作ったきっかけは、子宮頸がんをわずらったことでした。
術後、抗がん剤治療の副作用で髪を失うということで「家族に今以上に心配をかけたくない」と、医療用ウィッグや、医療用ケア帽子を買い集めました。
しかし、用意したウィッグは、高級品であっても不自然な感じがして、周囲にバレないかと落ち着かないものでした。
さらに、蒸れて汗だくになり、強い締め付けで頭痛も頻発。
身体の負担に耐えきれず、結局あまりつけなくなったのです。
ケア帽子は、病人の雰囲気がぬぐえないニット帽などが多く、機能的でもオシャレとは言い難いものがほとんど。
かぶるたび、気持ちが落ち込んでいったのを覚えています。
そんなとき、入院先で雑談していた看護師さんから、「同じ理由で悩んでいる患者さんがたくさんいる」と教えていただいたのです。
この言葉が、ひとつの転機となりました。
