EURO2012でスペイン代表を見ていての雑感を少々。

スペイン対クロアチア

スペインに必要なのは、
ショートパスに、いかにして深みを獲得するスペースランを絡ませるか
というところ。


イニエスタ、D・シルバのドリブルとキープ力は圧巻。
これまでの概念では、後ろ向きの選手が
体を張ってボールを収めるというのが常識だったけれど、
彼らは前向きでボールを運びながらボールを収められる。
ボールを移動させながら。
これは、チームに大きなメリットを生んでいる。


1トップか0トップ

1トップにした方が機能性は高いような気はする。
バランスも良いと見える。
しかし、デル・ボスケは0トップに拘っている。
なぜかは、分からないが。

クロアチア戦でも、J・ナバスを投入しながらも、
D・シルバを0トップに据えての布陣で試合を続行した。
0-0でもオーケーというゲームプランだったのかもしれないが、
ナバスがサイドを切り裂きつつ、中央に顔を上げてはクロスを断念する姿を見て
選手にどれほど意図が伝わっているのかには疑問を抱いた。



どちらにせよ、2つのオプションを有していると
強みとして捉えるのが得策か。



【疲労】
スペインの敵は、おそらくこれになってくる。

アルベロア、X・アロンソのレアル・マドリー勢のコンディションが、
とりわけ気懸かりだ。

シャビのコンディションも、それほど良さそうには見えない。

EUROはそれほど長丁場ではないので、
大会を通じて選手を休ませ、試し、チームを熟成させていく時間はない。
組織の完成度が問われる大会となる。


【大会予想】
これまででいうと、
スペインとドイツの完成度は、やはり抜けている。

ここにポルトガル、イタリアが割って入ってくるか。

フランスも悪くないが、スパイスの不足感は否めない。


個人的には、大会前
ポルトガル
を優勝予想に挙げていました。
さて、どうなるか。