エメリ・バレンシア10-11のサッカー


あるスペインの新聞記事から。


スペイン語のわかる方は、是非。おもしろいです。


http://www.elpais.com/articulo/deportes/Quiero/cerca/gente/inteligente/elpepudep/20110308elpepudep_16/Tes



今回は、気になったポイントと、自分のサッカー観とがリンクするポイントをザッとまとめてみたいと思います。





2010-11シーズンのウナイ・エメリ監督のサッカーを見ていて、率直な印象は



多様なシステムと戦術




でした。




選手の多くが入れ替わり、レギュラーが存在しない。



システムも、固定化しない。



非常にサッカー観に富んだチームで、


見ていてすごくおもしろく、


また勉強になるチームでした。






エメリが掲げていた、第一のコンセプトとは。



「ハイインテンシティのプレス」



Intensidad。



わかりやすく表記すると、負荷強度の高い、緊張状態でのプレスですね。




とにかく、プレス網に着眼点を置いていたようです




・アグレッシブなディフェンス


・カウンターを喰らわすためのボールの奪い方


・ボール保持時の、「タテ」の効果活用





スペイン語でいうところの「Vertical」。



直訳すると「垂直」



僕は、「タテ」と捉えているのですが...。



(もっとベターな表現がありそうなんですよねぇ。。


反応点には引っかかってるので、今後もう少し考察します。。。)






ただ、バレンシアのサッカーを見ていると、


エメリのコンセプトを真正面から信じるほどの


ディフェンシブなイメージを受けません。





それはなぜか?




MFエベル・バネガ



彼の存在は、やはりスパイスになっていると、エメリは認めています。




言葉を拝借。



「バネガは、昨年のダビド・シルバ(現マンチェスター・シティ)のような存在だ。


 調子が良ければいいのだが、


 悪ければボールを失うことが多くなる。」




そこで・・・



「私は彼に、ゲームオーガナイズの別の方法を教えた。


 チームコンセプトに沿った方法をね。


 つまり、


  ボールを多く触ってもいいが、


    “はたいて出るスタイル” にすること。



      さらには、


    “常にボール保持者に対して顔を出すポジションを取りなさい” と」






僕のビジョンで見た場合、



エメリは、バネガにゲームメイクを託す試合で、



けっこう自由にやらせていましたね。



その代わり、



1試合を通して、彼にゲームメイクを任せた試合は



1試合もありませんでした。





僕が見た試合の中では、ですが。





エメリは、



バネガにゲームメイクを託すことを



一つの戦術のオプションにしてしまったのです。






<続く>