バルセロナ対エスパニョールより。


バルサの1点目、イニエスタのゴールシーン(後日、時間があれば映像を貼り付けたいです)。




「1対1」のシーンで、どれだけ相手DFに“タテ”を意識させられるか。



日本では、『相手DFの重心をズラす』ことがよく言われますよね。



相手の重心をズラすのに有効なのが、ボディフェイク。しかし、このボディフェイクが上半身のみになっている動きをよく見かけます。



タテを意識させるためには。


①シュート意識


②(サイドであれば)深みを攻略しての、深い位置からのクロス



が肝要ではないかと思います。




日本人は、やはり海外の選手に比べ、体格的に小柄です。タテを意識させることで、ボール保持者が有利に仕掛けられることは間違いないと思うのです。



1対1になったときに、一歩前に踏み込み、相手DFの重心を“後ろに”ズラす。そこで、自分自身の前方に、50cmほどの空間(スペース)を作り出す。



その50cmの空間(スペース)は、時間と余裕を生み出します。それにより、選択肢、アイデア、創造性が生み出されます。



この試合のイニエスタのように、その瞬間にシュートまでのイメージとアイデアが固まれば、1つヨコにズラしてクイックにシュートを打てば、決定的なシーンを作り出すことができます。



ボール保持者にシュートのイメージがないと、この「タテ」が有効な駆け引きとして使えません。これだと、体格に劣った場合、かなり不利になります。




海外では、俗に言う“インテンシティ”が桁違いに高いです。



この“インテンシティ”を支配するために、「タテ」の駆け引きが必要不可欠なのではないかと、スペインのピッチにて日々肌で感じています。