1戦目(リーガ):72,2%
2戦目(コパ決勝):69,1%
3戦目(CL1STレグ):73,6%
4戦目(CL2NDレグ):66,6%
数字は、絶対ではありません。あくまで参考資料として、話を進めたいと思います。
マドリーが唯一勝利を手にした、コパ決勝。この試合のバルサのポゼッション率が、4試合のうち最も少ないです。
120分間という激闘の中、バルサはポゼッション率を落としています。モウリーニョの言葉を借りれば、「バルサにボールを持たせ、得点を奪えずにフラストレーションが溜まったところを一気に突く」という戦略がズバリはまった形での1-0勝利でした。
モウ・マドリーの戦い方として、バルサ戦略で正しかったのは、「得点を奪われずに時間を経過させれば、バルサのポゼッション率は落ちる」というものでした。そこにC・ロナウドの個の力を最大限に凝縮したカウンターを浴びせる。4試合で、C・ロナウドが最も脅威だと感じたのはこの試合でしたね。最もシュートを放ったのも、この試合だったと思います。
そして、このコパ決勝こそ、マドリーが「前線からのプレス」と「0トップ」と「3ボランチ」を共存させた完璧な試合だった気がします。
それには、"一発勝負"という特異性(90分で決着がつかない)と試合会場が、ベルナベウでもカンプ・ノウでもないメスタージャ・スタジアムだったことも大きな要因でした。
その要因を含んだ上で、モウリーニョは勝負に出て、バルサからタイトルを奪取した。そのサッカー的な要素を、さらに切り込んで行きたいと思います。