バルサばっかりだと飽きるので、たまにはマドリーを斬ってみようと思う。
この前のラシン戦で、印象的だったグラネロ。
モウリーニョも「グラネロはGran trabajo(大きな仕事)をこなした」と賞賛していた。
そのグラネロのラシン戦のおもしろいデータを『アス』紙が挙げていたので、そこからちょっと分析してみたい。
グラネロに最もパスをした選手:セルヒオ・ラモス(22回)
グラネロが最もパスを出した選手:シャビ・アロンソ(17回)
ここから、一つの仮説を立ててみた。
マドリーの今季の特徴のひとつに、マルセロの効果的な攻撃参加がある。
反対に、これまでのシーズンと比べると、S・ラモスの攻撃参加は少なくなったような印象を受ける。
つまり、
↑
↑
マルセロ ↑
↑
X・アロンソ ← グラネロ
←S・ラモス
ちょっと見にくいけど。
何が言いたいかと言いますと、
右SBのラモスから、低い位置でグラネロにパス。
→グラネロは早いタッチで、X・アロンソに預ける。そして、自身は前へ上がる。フリーラン。
→X・アロンソはスペースを持てる。
→マルセロは、その「時間」を利用して、上がることができる。
と、シンプルに言うと、この「形」ができているのかな、と。
この“数字”は、その証明になっていると、思います。
ポイントは、グラネロが「どこにいるか」。
そして、「いつ」ボールを受け、はたくか。
そして、「どこにいなくなるか」。
いつもはこの役割をケディラがこなしていますが、彼もこれがすごく良くできていると思います。
でもいきなり出たグラネロも、あのレベルでこれをこなしますからね。モウも言っていたけど、「インテリジェンスに溢れた」選手です。
X・アロンソのSalida(球出し)を最大限に有効化するための、周囲の動き・戦術。
今季のマドリーの一つのコンセプトだと思います。