先週のアウェーでの試合も1-2で敗戦。チームは泥沼の6連敗で、とうとう降格圏内の16位に。勝ち点同数で並ぶ15位のチームとの直接対決を残し、残り試合は「5」。いよいよ大詰めになってきた。

1シーズンを戦うと、この時期は本当に心身ともに満身創痍となる。

特にこういう状況できつくなってくるのはメンタルの部分。勝てないストレス、点を取っていないストレスが心を蝕む。



勝ち方を忘れてしまったチームは、戦うことすら忘れつつある。

特別何が悪いというわけではない。しかし、徐々に狂った歯車は、ちょっとしたきっかけで濁流の如く悪い流れを生み出してしまった。


チームは自信を失いつつある。いや、今まで勝ってきた通りにやっているのに、結果がついてこない。なにがなんだかわからない。


そんな状況下で、なんとなく時が過ぎ去っている感じだ。



個人的な見解で言えば、今こそ「現実的な」フットボールを展開すべきだ。


僕はうちの監督のフットボールは好きだし、彼の理想が具現化すればそれは素晴らしいフットボールになるだろうと思う。


ボールをつないで、保持し、ゲームを支配し、得点を奪い、主導権を握ったまま試合を終わらせる。


しかし、今のチームは若いこともあり、幼いプレーが多すぎる印象だ。


その多くを学生で構成しているチームは、僕がキャプテンと並んで最年長(24歳)。あとは20歳前後という比較的リーグ内でも若いチームである。


しかしそこは裾野の広いスペイン。7部とはいえど、試合経験を多く積んだベテラン揃いのチームはしたたかにゲームを支配、壊そうと仕掛けてくる。


僕らのチームは“ゲームを壊す”ということをあまりにも知らなさすぎる。試合に対し、ウブなのだ。しかもそれを逆に相手に仕掛けられた時に、あまりにも簡単にゲームを崩壊させられてしまう。


例えば先週の試合も、アウェーで前半はゲームを支配していた。先制点も奪い、0-1で折り返すというアウェーのゲームとしては最高の展開だった。



だが、相手は後半やり方を変えてきた。


相手のCBがボールを持ってドリブルでつっかけてくる。こちらの陣地に侵入し、MFのラインで数的優位を作る。ずるずるとうちのラインは後退。後半のほとんどをこちらの陣地でプレーさせられてしまった。


こういう時は、カウンターが有効だ。


うまく行かなくても、前線のスペースにボールを送り込み、相手DFを後ろ向きに走らせ、ラインを下げさせることに意味がある。


しかし、相変わらず足もとでつなごうとしてしまったチームは、相手にとって高い位置でボールを失い、波状攻撃をひたすら喰らう事態に。サンドバック状態。


ファウルが重なり、審判のジャッジもホームチームを手伝い、2人の退場者を出した。9人で相手の押し込むような攻撃を跳ね返す力を、チームは持っていなかった。


結局後半2点をぶちこまれて逆転を許し、1-2でゲームセット。


今、苦しいのは僕たちだけではないはずだ。


他のチームだって、苦しい。


僕たちは、きっかけさえあればまた調子を取り戻せる。


勝ち方を忘れつつあるチームに、なんとか活気と集中力を。


僕はチームに貢献し残留を決められるよう、本質的にやるべきことを見出そうと思う。