≪結果≫

1-1


本田がセビージャ相手にどれだけできるか見てみたかったけど、結果から言えば、「特に何もしていない」。


というより、やはりまだチームの“リズム”に合っていない。チームの”リズム”、国の“リズム”・・・その国や地域やクラブによって持っている“リズム”がある。それに合わせることが、やはり難しい。


言葉の問題、文化の違い、生活習慣の違い・・・。海外で日本人選手が成功するための“壁”については様々な憶測がありますが、僕は最近この“リズム”の問題が実は一番大きいのではないか、と思っています。


そして、本田について言えば、その“リズム”にまだ順応しきれていないのかな、と。


パスのもらい所、出し所、チームの狙っているところ、やりたいこと。それは、“戦術”という規定の中で決められてものもあるのですが、それ以外にも以心伝心のように言わずもがなで“存在しているもの”があるんです。それは、どんなにしゃべれても、どんなに戦術理解度が高くても、どうしようもない。なぜなら、“肌で感じるもの”だから。それを取得するにはまた時間もかかると思います。


本田ももどかしかったんじゃないでしょうか。「俺は何もしていない」「俺はこんなもんじゃない」と。


焦らず、また時間が許す限りその“リズム”に順応し、自分を最大限出せるところまで持っていってほしいと思います。


勝負はそこから、ですから。