本日は僕の近況を。


第二監督が代わり、新たなスタートを切って3戦目。実質、実権はほぼ第二監督が握っている。そして、今週から折り返して後期に入ったアマ3部。


今日戦った相手は、4位に位置する互角の実力を持ったチーム。ちなみに僕たちは現在5位。


開幕で戦ったこの相手に、僕らはアウェーで負けている。僕はこの試合を、ターニングポイントと見ていた。


同じくらいの実力の相手に、どれくらいその第二監督の力で勝敗を分けられるか。それを試したかった。




結論から言えば、第二監督の方針は正しかった。


今日の試合は、6-4と大味ながらもしっかりと勝ち点3をゲット。相手のサッカーも封じつつ、あのレベルにしては“フットボール”を演じた試合となったと思う。


僕は4-4-2のサイドハーフで先発フル出場。1ゴール。


自分の中で、自身の結果とチームの結果が得られたことは収穫だった。監督が代わってからまだ結果を示せていなかったから。これで示すことができる。「俺は、やるぞ」と。


あとは、プレーの質だ。プレーの質というか、戦術とプレースタイルの刷り合わせの中での葛藤。




求められる、「守備時の絞り」「守備に戻る早さ」「アップダウンの運動量」「攻撃時のサポートの早さ」


削られる、「ドリブル」「攻撃時の爆発力」



あれもこれもと“イイとこ取り”できるほど、フットボールは甘くない。何かを選べば、何かを捨てることになる。



「ドリブル」と「攻撃時の爆発力」。この2つは、僕がスペインに来て痛感した「サイドに必要不可欠な要素」だ。


これを捨てることは、本当にリスクだ。


でも、捨てなかったら、試合に使われない。


しかし、完全に捨てたら、ここでやる意味がない。


“自分を貫く”ということを通さなかったら、ここではやっていけない。それも、こちらに来て痛感した一つだ。




何を、選べばいい。一体どうすれば。



僕は、決断した。


「数字に、拘る」



「裏に抜けるスピード」「前に行く推進力」「ドリブル」「ゴール」。これが、今僕がサイドをやっていて特徴として示せる僕の能力だ。その中で、どれを取るか。


「ゴール」


心は、決まった。




ゴールを取るために、何をすべきか。そのために出場時間が必要なら、監督の戦術をある程度守らなければならない。


PA内に何度入れるか。それが、俺のゴールポイント。



後半終盤。カウンターからサイドバックがフリーで抜け出した。俺は全力疾走でサポート。PA内で、マイナスのパスを呼び込んだ。俺の形。


ゴール。


「これが、俺の答えだ」






・・・・・

数字は目に見える。しかし、いつまでも続くものでもない。これで途絶えてうまくいかないように見え始めた時、絶対に葛藤が起こる。


「俺は、自分のプレースタイルを殺しているのではないか」


1試合、1試合、目の前の試合で、いろいろなことが起こる。その中で、図太く結果を積み続けていかなければならない。


しかし、葛藤は続く。